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塗料の種類はどう違う?『水性』と『油性』の違いを解説します。

いざ外壁塗装をしようと思い、業者と話が進んでくると、最終的に使用塗料を決めることになります。

そこで自分の家に合った塗料を選ぶわけですが、種類が多くて悩ましいものです。

ここではよく出てくる『水性塗料』『油性塗料』の違いについてまとめてみたいと思います。

 
 
 

水性塗料と油性塗料の違いについて

塗料は基本的には、①顔料 ②樹脂 ③添加剤 ④溶剤の4種類の成分で構成されていて、その中の溶剤が水性か油性かによって、塗料の持ち味が変わってきます。

水性塗料

水性塗料とは溶媒に水を使用した塗料のことをいいます。

溶媒とは顔料や樹脂が溶け込んだ液体のことで、塗装中から溶媒は徐々に蒸発して乾き塗膜には残りません。

水性塗料のもっとも大きな特徴は人や環境に優しいということです。

水を溶剤として使用している水性塗料は臭いの少なさや引火性の危険が少ないことが特徴です。

水溶性塗料のメリット

  • 安全性が高く、低刺激で扱いやすい
  • 室内に利用しても臭いが気にならない
  • 油性塗料に比べ安価

油性と比べた場合のデメリット

  • 耐久性に劣る
  • 対応する素材の多さや速乾性に劣る

現在では水性塗料の性能も進化しています。

耐久性でも油性に劣らない商品や、乾燥もほとんどのものが5℃以上であれば可能ですし、DIYをする方は水性塗料を選ばれる方が多いようです。

油性塗料

油性塗料とはシンナーを溶剤とした塗料です。

シンナーで希釈することによって塗料を塗りやすくしています。

油性塗料は水性塗料と比べ、次のような特徴があります。

臭い

シンナーで希釈されているため、特有の刺激臭が発生します。外壁に使用する場合、作業の日時など近隣の方に伝えておく必要があります。ほとんどのケースで屋内に油性塗料を選ばれていません。もし、使う場合には十分な喚起が必要です。

耐久性

最近では水性塗料でも耐久性が高い商品が開発されていますが、油性塗料は古くからその耐久性を備えています。雨風にさらされる外壁は塗膜が丈夫な油性塗料が選ばれてきました。

価格

一般的な水性塗料よりはやや値段は高くなります。前述しているように最近は高い耐久性をもった水性塗料もありますので、一概には言えませんが耐久性を考えるのであれば十分に油性を選ぶ理由はあります。

扱いやすさ

油性塗料の大きな魅力は密着力です。どんな素材でも下塗りをせず塗装を行うことができます。もちろん金属等にも密着します。また、水性塗料よりも乾燥速度が早いため工期短縮にもなります。寒冷地では水性塗料が使用できない条件もありますが、油性塗料にはその点心配はありません。しかし、保管には十分な配慮が必要です。溶剤にシンナーを使用しているため、引火性がありますので管理をきちんと行う必要があります。

塗料の使用方法の違い

1液型と2液型の違いは硬化剤がポイントです。

塗料には使用形態として1液型と2液型があるのですが、その違いは次のようなことが言えます。

塗料には1種類の液体だけですぐに使える1液型塗料と、主剤(顔料、添加剤、溶剤)と硬化剤(樹脂)の2種類を使用する際に混ぜて使う2液剤塗料があります。

図でまとめるとこんな感じです。

 

使いやすさを考えれば1液型の方が使いやすくまた、安価という面がありますので誰にでも選ばれやすいという特徴があります。

一方で2液型の方は耐久性が高くなるという特徴があり、耐久性が高くなる分、取り扱いも難しい面があります。

主剤に硬化剤を入れるとすぐに塗料は硬化を始めますので、通常なら5時間、短くて3時間ほどで固まり使えなくなってしまいます。

そのため多くの量を作りおきしておくということができません。

足りない分はまた混ぜ合わせて使うという手間が発生します。

最近は1液型でも2液型に近いくらいの性能も持つ製品が登場しています。

 

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