ベランダ防水の工事を検討しているけど、業者によって提案していることが違ってどちらを選べばよいか分からない…
ベランダ防水をやってもらったつもりでいたけど、他社からこれは防水工事ではないよと指摘された…
などベランダ防水ってなんなのかわからなくなっている!どういうこと?と疑問を持つ方がもしかした多くいらっしゃるのでは??
そこで今日は、ベランダ防水の工事の方法について、またベランダ防水とベランダトップコートとの違いについて解説していきます。
このページで分ること
ベランダ防水とベランダトップコートの違い
まずはベランダ防水とベランダトップコートの違いについてお話してきます。
ベランダ防水
※上記写真:ベランダ防水の施工中
ベランダ防水とは、既存のベランダ防水の上に新たに防水層を重ねて造り上げていくことを指します。防水の素材は様々ですが、上記写真はFRP防水というタイプの防水工事です。他にもウレタン塗膜防水・塩ビシート防水・アスファルト防水などがあります。
ベランダの床は、外壁や屋根と同じように紫外線や雨水などの影響を多く受け、色褪せやひび割れなどの経年劣化が発生してしまいます。また一般の戸建住宅に設置しているベランダは、建物の構造上雨漏りが発生しやすい箇所ということからベランダ防水が必ず施工されています。そして10年を目途にどの種類の防水が施工されていても、メンテナンスが必要になります。もちろん使用している防水の種類によって耐用年数が異なるのでお知りになりたい方はお問い合わせ頂ければと思います。 お問い合わせはコチラ
耐用年数と実際の防水の劣化状況を見てメンテナンス時期を検討していきましょう。
参考価格
種類 | 耐久年数 | 単価 | 最低㎡ |
---|---|---|---|
FRP防水 | 10年 | 10,000/㎡ | 10㎡~ |
ウレタン塗膜防水 | 10年 | 7,000/㎡ | 20㎡~ |
塩ビシート防水 | 15年 | 9,000/㎡ | 20㎡~ |
ベランダトップコート
※上記写真:ベランダトップコート施工中
ベランダトップコートとは、防水層を紫外線から守るための工事のことを指します。(上記写真でいうグレーの塗料)
※外壁塗装や屋根塗装も同様です。塗装は塗装、防水は防水です。
もっというと、塗装は紫外線対策と耐水工事と防水が防水工事になる為水分の浸水を避けたい場合は防水工事をしなければなりません。
そのため、トップコートを施工しても防水工事をしたということにはなりませんので注意が必要です。
しかし【ベランダトップコート=ベランダ防水工事】と間違った認識をしている業者すら多くいます。一般の方が誤認するのは当然のことです。
トップコートの役割は紫外線から防水層を守ることと、ある一定の耐水効果とベランダの見た目を綺麗にすることです。
防水材メーカーは防水層をよりよい状態で維持する為にもは5年程度で1度のトップコートの塗り直しが必要だと謳っています。
どちらを施工するのがいい?
ベランダ防水とベランダトップコートの違いについて理解して頂けたでしょうか?
防水とトップコートの違いについて理解して頂いたところで、どういったCASEがトップコートを施工してどういったCASEが防水を施工した方が良いのか解説していきます。
CASE1 経年劣化があまり見られない場合
防水の種類にもよりますが、施工されている既存の防水の耐用年数や築年数、どのような経年劣化が発生しているのかでベランダトップコートを施工するのかベランダ防水を施工するのかを考えます。
こちらの写真のようにベランダの床に見られる経年劣化が、あまりなく色褪せぐらいしか見られない場合は、ベランダトップコートを施工しても良いでしょう。
しかし冒頭でもお話しましたが、トップコートは防水工事ではないので施工してから数年後に防水の再メンテナンスが必ず必要になります。
CASE2 目に見える劣化が見られる場合
ベランダ床に目に見えるひび割れが見られている場合や耐用年数が上回っている場合には、防水層のメンテナンス(ベランダ防水)を行いましょう。
経年劣化が見られている状態でトップコートを施工しても雨漏りを引き起こす可能性があるからです。
また経年劣化が見られる場合は目視だけではなく、打診・触診をして点検を行うことが大切です。見た目では傷みが少ないように見えて雨漏りを起こしている可能性もあるからです。
※注意※
こちらの商品、オート化学工業のウレアックスHGは耐久年数が約15年程という事もあり、当社でもベランダトップコートを施工する際に使用していますが、上記にも記載した通り、あくまでも防水工事ではなくベランダトップコートなので、既存の状態を確認することなく提案したり施工したりするのはお勧め出来ません。業者の中には詳しい説明をせずに防水が15年程もつと間違った認識をされている方や間違った認識を意図的にさせる営業マンもいます。ただこちらの商品はベランダトップコートとして使用するものなので、施工すると防水が15年程持つと言われても、既存の防水層が劣化してしまっていれば施工しても意味がありません。
また耐久年数が15年程というのは、新築時の状態(新品)に施工すればというお話であり、リフォーム時では既存の下地が紫外線などで劣化している状態なので本当に15年持つのかというと疑問が残ります。また当然お客様一人ひとりの立地条件等でもそれは変わるので、そこまで考えて提案してくれる業者は少ないと思うので注意が必要です。
冒頭でも説明しましたが、他の防水メーカーではベランダトップコート自体5年に1度施工することが推奨されています。耐久年数にとらわれずベランダ防水の状態を見てメンテナンスの時期を判断することが必要です。出来るだけコストを抑えるなら劣化が酷くなる前にトップコートの施工繰り返すことがおすすめです。
ベランダ床の点検の際には
業者の中にはベランダ防水の点検を曖昧に行い、目に見える劣化があったとしてもベランダトップコートしか提案しない業者が多くいます。近年外壁塗装専門店という業種のお店がたくさんオープンして、それらの業者さんの多くは元々ペンキ屋さんという会社が多い為、トップコートなら施工出来るのですが、防水工事となるとまた別の専門の防水工事業者に外注しなければなりません。そうすると粗利が悪くなったり、ノウハウが無かったりするため、施工が出来ないことから提案すらしないとういう業者が多いのです。しかもベランダトップコートの方が価格が安く受注しやすいことから、あえてこちらを選択するいう場合もあるようです。
劣化しているベランダ防水の上にベランダトップコートを行っても全く意味がありませんので、点検の際は築年数だけで暫定的に見積りを出すのではなく、一時診断と呼ばれる目視・触診・打診もしっかりと行ってくれる業者に依頼することをおすすめします。
高いことが=悪い、だけではなく、安いくても=悪い、もあるので注意してください。
業者によって見積りの書き方もバラバラですので、防水工事と記載があってもトップコートの提案だったというケースもあります。
もし依頼している見積り内容が適正かどうかわからないという方がいましたら、リメイクホームまでお問い合わせください。お問い合わせはコチラ
しっかりとご説明させて頂きます。
まとめ
今回はベランダ防水とベランダトップコートの違いについて解説しました。
ベランダ防水とは既存の防水の上に重ねて防水層を造り上げることを指し、ベランダトップコートとは現在ある防水層を紫外線から守る為に塗料を塗装することを指します。
メンテナンス時にどちらを選ぶかは防水の劣化状態を見てプロの判断して貰いましょう。
またベランダ防水の点検をする際は、目視だけではなく打診・触診をしっかり行ってくれる業者に依頼するのをおすすめします。
信頼できる業者を見つけ、しっかり説明を受けてからどちらの工事を依頼するのか決めてくださいね。
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