この記事を読んでいるあなたは、
- 雨戸に塗装が必要かを知りたい
- 雨戸塗装の費用相場を知りたい
- 雨戸塗装の方法を知りたい
上記のように考えているかもしれません。
今回は、そんなあなたに向けて「雨戸塗装が必要な理由や費用相場、雨戸塗装の方法」などをお伝えしていきます。
雨戸塗装が必要な理由
長い間風雨にさらされている雨戸には、定期的な塗装メンテナンスが必要な理由があります。
その理由は、雨戸の部材に塗装されている塗膜が劣化して剥がれてしまうからです。
ご自宅の雨戸が木製、金属製にかかわらず、雨や紫外線から雨戸を守っていた塗膜が劣化すると、塗膜に守られていた木材は腐ってしまい、金属は錆びてしまいます。
劣化してしまうと雨戸本体がボロボロになり、最悪の場合は雨戸自体を交換しなければなりません。
以上の理由から、雨戸がボロボロになる前に雨戸の塗装メンテナンスは必要なのです。
雨戸塗装が必要なタイミング
雨戸の塗装が必要なタイミングは、雨戸に劣化サインが出ているタイミングです。
雨戸の表面にチョーキング現象や変色・色あせなどが起きていることを確認できたら雨戸塗装が必要になります。
ご自宅の雨戸を確認してチョーキング現象や変色・色あせがあった場合は、雨戸塗装を検討してみましょう。
チョーキング現象が発生している
雨戸の塗膜が劣化すると、チョーキング現象という症状が発生します。
雨戸の表面が粉をふいたような状態になり、手で触るとチョークのような白い粉が付くのが特徴です。
白や茶色等の雨戸の色と同じ色の粉がふいているということは、塗膜が劣化して剥がれてきているという症状になります。
雨戸の表面を手で触って粉が付くようであれば、雨戸塗装が必要なタイミングといえるでしょう。
変色・色あせがある
雨戸の色が今までと変わっている場合も、雨戸が劣化しているサインです。
これは、雨戸の色を見るだけで分かる症状のため簡単に劣化を確認することができます。
雨戸の色が変色したり、色あせしたりする理由は紫外線の影響によるものです。
雨戸の表面を保護し、防水機能をもたしている塗膜が紫外線によって変色したり色あせているのならば、塗膜が劣化しているということです。
雨戸の変色や色あせを確認したら、雨戸塗装を行うタイミングといえます。
錆が発生している
雨戸に錆が発生している場合も雨戸塗装を行うタイミングとなります。
金属製の雨戸の場合、表面の塗膜が剥がれて露出してしまった金属が腐食して錆が発生することがあるからです。
錆の範囲がごく一部であったとしても、そのまま放置することはおすすめできません。
もらい錆びといって、雨戸全体に錆が広がってしまうからです。
雨戸に錆を確認したら、放置せず早めに雨戸塗装でメンテナンスを行いましょう。
雨戸塗装の費用相場
雨戸塗装を業者に依頼して行った場合、費用の相場は1枚あたり2,000〜4,000円です。
この金額は、雨戸塗装を外壁塗装と同時に行った場合の金額です。
雨戸塗装を外壁塗装と同時に行うことで、費用を安く抑えることができます。
なぜなら、足場の設置、撤去費用や諸経費などが1度の工事で済んでしまうからです。
高所での作業は、足場の設置費用、撤去費用が別途加算されます。
雨戸塗装と外壁塗装を個別に行うと、それぞれの工事で足場費用などがかかるので不経済です。
なお、雨戸塗装費用は、使用する塗料の種類やグレードによって金額が変わってくるのでご注意ください。
雨戸塗装を行う場合、外壁塗装も一緒に検討することをおすすめします。
雨戸塗装の方法
雨戸塗装を行う方法は、ローラー工法と吹き付け工法の2種類があります。
雨戸の形状や材質、施工現場によって使い分けており、ローラー工法、吹き付け工法それぞれに適した施工を行うことが重要です。
近隣の住宅との距離が狭い場合は、ご近所の方に迷惑がかかることもあるのでローラー工法、吹き付け工法の使い分けが必要です。
施工箇所が小さい場所では、ハケを使って塗装することもあります。
ローラー工法
ローラー工法は、塗装専用のローラーを使って手作業で塗装する方法です。
ローラーの扱いは簡単に見えますが、技術力に差があると仕上がり具合もだいぶ変わってきます。
ローラーには、穴径38ミリメートルのレギュラーローラーと穴径6ミリメートルのスモールローラーがあります。
レギュラーローラーは、通常の塗装で使用されることが多く、スモールローラーは小回りが利くので塗りにくい部分にも、ローラーの先端を使ってしっかり塗り込めるので狭い箇所では重宝するローラーです。
ローラー工法のメリット、デメリットについて解説していきます。
ローラー工法のメリット
ローラー工法のメリットは次の4つが挙げられます。
- 使用する塗料の無駄がない
- ローラーが扱いやすく塗装しやすい
- 他の塗装方法と比較して厚く塗ることができる
- 塗装する面積が広くてもスムーズに塗装できる
ローラー工法で行った場合、風などの影響で塗料が飛び散ることが少ないため、塗料を無駄にせず塗装することができます。
ローラーで塗装する方法は、一般の方でも扱いやすく、キレイに塗ることができます。
厚く塗りたい場合でも、ローラー工法の方が塗りやすいです。
塗装する面積が広い場合でも、塗装をスムーズに行うことができます。
ローラー工法のデメリット
ローラー工法のデメリットは次の通りです。
- 施工場所は部材によってローラーの使い分けが必要
- 吹き付け工法よりも作業時間が長くなる
- 塗装には職人の技術力が必要
- 道具による塗りムラが出来る。 (ハケの跡等)
ローラー工法は、狭い箇所で使用する際にはスモールローラーを使います。
施工場所によってローラーを使い分ける必要があるので不便に感じる方もいます。
そして、ローラー工法は手作業で行うため職人の技術力が必要です。
塗装の仕上がりにも職人の技術力が表れ、塗りムラが目立つのはローラー工法です。
さらに、ローラー工法は手作業のため、吹き付け工法よりも作業時間は長くなります。
吹き付け工法なら1日で終わる塗装作業も、ローラー工法の場合は3日かかることもあります。
吹き付け工法
吹き付け工法は、スプレーガンという塗装専用の機械によって空気の力や塗料に圧力をかけることで吹き付ける方法です。
雨戸塗装以外にも、モルタル外壁の仕上げなどに用いられています。
吹き付け工法のメリット、デメリットについて解説していきます。
吹き付け工法のメリット
吹き付け工法のメリットを挙げていきます。
- 塗装ムラが出にくい 塗装した感じがしないのに新品のように美しい仕上がりになる。
- 作業スピードが早い
雨戸にムラなく新品同様に仕上げたい方には吹き付け工法がおすすめです。
重厚感のある仕上がりにすることもできます。
また、スプレーガンで広範囲に塗装することができるので作業時間が圧倒的に早いのもメリットの1つです。
ローラー工法の3分の1ぐらいの作業時間で完了します。
吹き付け工法のデメリット
吹き付け工法のデメリットは以下の通りです。
- 塗料が飛散しやすく、塗料の無駄が多くなる
- 風の強い日は作業ができない
- 住宅密集地での作業が不向きである
吹き付け工法で作業した場合、粒子状の塗料が飛び散ってしまうので、塗料の減りが多いのがデメリットです。
風の強い日は塗料が飛び散ってしまうので作業ができない場合があります。
また、吹き付け工法は、住宅密集地での作業が不向きであり、作業する場合は養生が必要となり、近隣の住宅への配慮も必要です。
雨戸塗装の施工手順
ここでは、雨戸塗装の施工手順について解説していきます。
塗装の回数は、一般的には下塗り、中塗り、上塗りの3回行われることが多いのですが、塗料メーカーの規定や塗装業者によって変わることがあります。
塗装方法にはローラー工法、吹き付け工法がありますが、雨戸の材質や形状、現場状況などをふまえて最適な方法を選択することが重要です。
1.洗浄
雨戸にかかわらず、塗装工事を行う際には塗装面の洗浄と下地処理は必須の作業です。
塗装面が汚れたまま塗装すると、塗膜がうまく密着しないことがあるので、塗装面の洗浄や下地処理はしっかり行う必要があります。
最初に、雨戸に付着している砂ぼこりや汚れを洗い流します。
雨戸の表面に汚れが付着していると、塗料が密着せず、しっかり乗らないことがあります。
せっかく塗装したのに、耐用年数よりも早く塗膜が劣化する危険性もあるのでしっかり洗浄することが重要です。
2.養生
養生作業は、吹き付け工法では必須の作業です。
吹き付けた塗料が周りに飛び散らないように、塗装面の周辺をビニールシートで覆い周辺が汚れないように保護します。
ローラー工法の場合、塗料が飛び散る心配は少ないのですが、雨戸の位置によって外壁を汚したくない場合は養生しておくことをおすすめします。
3.下地調整
次に塗装面についた錆や古い塗膜をタワシやヤスリでそぎ落とし、塗装面を磨いていきます。
この作業を「ケレン」といい、下地処理では重要な作業です。
ケレン作業は、塗膜が密着しやすいように微細な傷を付ける意味合いもあります。
4.下塗り
ケレンによって下地処理が終わったら、本格的に塗装作業をしていきます。
ローラー工法ではローラーを使用し、吹き付け工法ではスプレーガンを使用して塗装します。
どの塗装工事でも基本的に同じですが、塗装の工程には下塗り、中塗り、上塗りと3つの工程で行うことが一般的です。
ただし、雨戸塗装の場合は下塗りの段階で錆び止め塗料を使用します。
雨戸は常に風雨にさらされている箇所であり、錆が発生しやすいので下塗り時に錆び止め塗料を塗っておくことで錆の発生を可能な限り抑えるためです。
5.中塗り
下塗りが終わったら、塗料メーカーで規定している時間までしっかりと乾かして中塗りを行います。
あらかじめ選んだ色の塗料を下塗りをした塗料に上から重ね塗りをしていきます。
下塗りの塗装面が見えなくなるくらいまで塗り重ねていくのが一般的です。
中塗りの時は、塗料をシンナーで薄めてから塗装しますが、これは塗料が垂れてこないように防ぐためです。
塗料を薄める希釈量は塗料メーカーごとに規定があり、その量をしっかり守りましょう。
6.上塗り
中塗りが終わったら、またしっかりと乾かして仕上げの上塗りを行います。
塗装ムラや下の塗料面が透けないようにしっかりと塗っていきます。
塗料ごとに最適な塗膜の厚さや施工方法が規定されているので、しっかり従うことで最高の品質となります。
上塗りが乾いたら養生を剥がして完成です。
養生を剥がす時には、塗料が張り付いてしまっていることがあるので塗料まで一緒に剥がさないよう注意しましょう。
雨戸塗装におすすめの塗料
雨戸塗装におすすめの塗料は、以下の3種類が挙げられます。
- ウレタン塗料
- シリコン塗料
- フッ素塗料
各塗料の特徴や、どのような材質の雨戸に適しているかについてご紹介します。
ウレタン塗料
ウレタン塗料は、密着性が高く、柔らかいため扱いやすいというのが特徴です。
金属製の雨戸では、ウレタン塗料がよく使われています。
その理由は、固い塗料で塗装するとムラができることと、水性塗料では塗料が密着しないからです。
ウレタン塗料を塗る前に、下塗りで錆び止め塗料を塗る必要があります。
一般的にプライマーと呼ばれているものですが、錆び止め塗料を塗る理由は塗料の耐久性を高めるためです。
シリコン塗料
シリコン塗料の特徴は、汚れに強く、耐久性が高いことです。
さらに、湿気を通しやすいので塗膜が剥がれにくく、カビが発生しにくいというメリットもあります。
結露対策としてシリコン塗料が使用されるケースも多くなってきました。
仕上がり面には光沢やツヤがあり、美観性にも優れている塗料です。
フッ素塗料
フッ素塗料は、「長持ちする塗料」と言われており、高い耐久性のある塗料です。
紫外線に強く、色あせしにくいというメリットがあります。
塗料の価格が高いのは難点ですが、耐用年数が15年〜20年と長いため、ランニングコストで考えると割安だと思う方も増えてきています。
雨戸塗装の注意点
雨戸塗装をする際には、次に挙げる注意点に留意することが重要です。
雨戸の材質によっては塗装の要否が異なる
雨戸の材質によって塗装が必要な場合と必要でない場合とに分かれます。
雨戸の材質ごとに塗料選びは慎重に行いましょう。
塗装が必要な雨戸の種類 | スチール製雨戸 木製雨戸 塩ビ鋼板製雨戸 |
塗装の必要がない雨戸の種類 | アルミ製雨戸 ステンレス製雨戸 銅製雨戸 |
アルミ製雨戸やステンレス製雨戸は、基本的に錆が発生する可能性が低く、雨戸が長持ちするので塗装の必要がありません。
また、木製の雨戸は木が呼吸しているので、塗料によっては塗膜が剥がれてしまうことがあります。
したがって、木製の雨戸には浸透性のある塗料で塗装することが重要です。
木製の雨戸の劣化が激しい場合は部材交換が必要
雨戸の劣化が激しいため雨戸塗装では修理できない場合があります。
特に、木製の雨戸の場合、雨戸自体がボロボロな状態であると、塗装ではメンテナンス不可能です。
このような場合は部材の交換が必要となり、交換費用の相場は、2万円〜6万円ぐらいです。
木製雨戸の劣化が激しい場合は、部材交換を検討しましょう。
雨戸の塗装はDIYで可能?
DIYを行う方もだいぶ増えてきましたが、雨戸の塗装もDIYで可能なのでしょうか。
結論からいうと、雨戸の塗装はDIYで可能です。
ただし、DIYの場合は以下に挙げる道具を自分で揃える必要があります。
- 塗料
- ペイント薄め液
- ローラー
- ハケ
- マスキングテープ
- 紙ヤスリ
- ブルーシート
- バケツ(塗料用)
大抵のものはホームセンターで揃えられます。
DIYで雨戸塗装をすれば、費用を安く抑えられますが、仕上がりの保証はありません。
DIYの結果、仕上がりが悪く、何度も失敗して最終的には業者に頼んだということも起こりうることなので、心配な方は業者に依頼して塗装してもらう方が無難です。
業者に依頼すれば、仕上がりの美しさはもちろんのこと、失敗もほとんどありませんし、何より手間がかかりません。
雨戸塗装ならリメイクホームにおまかせください!
雨戸塗装が必要な理由や費用相場、雨戸塗装の方法について解説しました。
私たちリメイクホームは、愛知県を中心に外壁塗装や屋根塗装、リフォームを手がけています。
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