この記事を読んでいるあなたは、
- ウッドデッキの塗装方法を知りたい
- ウッドデッキ塗装は必要なのかどうかを知りたい
- ウッドデッキ塗装で失敗しない方法を知りたい
上記のように考えているかもしれません。
今回は、そんなあなたに向けて「ウッドデッキの失敗しない塗装方法、ウッドデッキには塗装が必要なのか」などをお伝えしていきます。
ウッドデッキ塗装が必要な状態
ウッドデッキに次のような劣化症状が出ているときは塗装が必要です。
- 色あせの発生
- カビ・苔の発生
- 塗膜の剥がれ
屋外にあるウッドデッキは毎日太陽光や雨風の影響を受けているため、少しずつ劣化が進んでいます。
ウッドデッキの寿命を延ばして美しい見た目を保つには、適切なタイミングで塗装することが大切です。
ここでは塗装が必要なウッドデッキの劣化症状について説明します。
色あせの発生
ウッドデッキの塗装が必要なのは色あせが発生している状態です。
色あせは太陽光と雨によって発生し、天然木材の場合は一般的にシルバーグレーに変化します。
木材のうちソフトウッドの色あせは塗膜が劣化した状態なので、木材を保護するには再塗装が必要です。
一方、無塗装で使われることが多いハードウッドの場合は、「色あせ」というよりも「経年劣化による色の変化」が見られるようになります。
耐久性に変わりはありませんが、見た目の美しさをキープしたい場合は塗装を検討するとよいでしょう。
カビ・苔の発生
ウッドデッキにカビや苔が発生している場合も塗装が必要です。
カビや苔の発生は、塗膜の防水性が低下してウッドデッキが水分を含んでいることを意味します。
放置すると見た目が汚いだけでなく木材の腐食につながる恐れがあるので、早めに塗装を検討しましょう。
すでに木材が傷んでいる箇所があれば、木材の交換などで補修する必要があります。
カビや苔が発生している場合は、腐食している個所がないかしっかり確認することが大切です。
塗膜の剥がれ
ウッドデッキの塗膜が剥がれているときも塗装のタイミングです。
塗膜が剥がれた状態では、紫外線や雨から木材を保護することができません。
剥がれた部分は雨水がしみ込みやすいので、再塗装して木材の腐食・劣化を防ぐ必要があります。
塗膜の保護機能と美しい見た目を取り戻すためにも、古い塗膜を落として再塗装しましょう。
ウッドデッキ塗装の周期
ウッドデッキの塗装周期は約5年~10年です。
ただし、ウッドデッキの材質や設置場所の環境、使用する塗料の種類などによって塗装周期は異なります。
塗装周期を左右する主な要因は次の4つです。
- ウッドデッキの材質
- ウッドデッキの設置場所や使用頻
- 使用する塗料の種類
- 前回の塗装の仕上がり具合
ウッドデッキの材質
木材製のウッドデッキの種類は「ソフトウッド」と「ハードウッド」の2つで、それぞれ塗装周期が異なります。
ハードウッドの場合は約5~10年周期での塗装が望ましいです。
一方ソフトウッドは水分や湿気に弱いため、ハードウッドよりも短い周期で塗り替えをして木材を保護する必要があります。
ウッドデッキの設置場所や使用頻度
ウッドデッキの塗装周期は環境や使い方によって異なります。
雨や雪の多い地域や海に近い地域、よく触る場所や日当たりのよい場所などはダメージを受けやすいため、5年未満であっても塗装を検討しましょう。
使用する塗料の種類
使用する塗料の種類も塗装周期を左右する要因のひとつです。
塗料については後述しますが、「造膜型」よりも「浸透型」、「油性」よりも「水性」の塗料のほうが塗装周期が短い傾向にあります。
前回の塗装の仕上がり具合
前回の塗装がうまくいっていない場合は、思ったよりも早く塗膜が剥がれてくることがあります。
塗膜の剥がれなどの劣化症状が見られたら、木材へのダメージを最小限にするために早めに塗装を検討しましょう。
ウッドデッキ塗装の塗料の種類
ウッドデッキの塗装に使う塗料には、大きく分けて次の2種類があります。
- 浸透型
- 造膜型
塗料を選ぶときは、ウッドデッキの状態や仕上がり具合などを考慮することが大切です。
まず「浸透型」「造膜型」それぞれの特徴を知り、最適な塗料を選びましょう。
浸透型
「浸透型」の塗料は、文字通り木材の内部に浸透するタイプです。
木材の内部に防腐効果のある成分が浸透することで、木材を内部から保護します。
ウッドデッキ表面に塗膜を作らないため、木材本来の色や風合い、手触りを活かした仕上がりにすることが可能です。
ただし塗膜ができないので耐水性が低く、ダメージを受けやすいというデメリットがあります。
造膜型に比べると耐久性が劣るため、塗り替え周期が短くなるのが一般的です。
造膜型
「造膜型」の塗料は、木材の表面に塗膜を作ってウッドデッキを保護するタイプです。
ペンキで塗ったような仕上がりになるのでキズや汚れを隠しやすいのですが、木材の風合いや質感を活かしにくいというデメリットがあります。
また太陽光の影響で、塗膜がひび割れたり剥がれたりすることがあるので注意しましょう。
塗膜が劣化すると雨水や水分が浸入して木材にダメージを与えるため、塗膜の劣化症状が見られたら再塗装が必要です。
特徴 | メリット | デメリット | |
浸透型 | 木材内部から浸透して木材を保護する | 木目や質感を活かした仕上がりになる | 耐水性・耐久性が低い 塗り替え周期が短い |
造膜型 | 木材表面に塗膜を作って木材を保護する | キズや汚れを隠すことができる 耐水性に優れている |
ひび割れや剥がれが起きる 木目や質感を活かしにくい |
塗料の種類は「浸透型」と「造膜型」の2つですが、これらは主成分によって「水性」と「油性」にわけられます。
同じ浸透型の塗料でも、水性と油性とでは特徴や扱い方などが異なります。
たとえば、ウッドデッキ塗装に使われることの多い塗料に「キシラデコール」シリーズがあります。
同じ「キシラデコール」という名前の塗料でも、「浸透型・水性」や「浸透型・油性」、「造膜型・水性」タイプがあるため、間違えないようにしましょう。
水性塗料と油性塗料の違い
水性塗料と油性塗料それぞれの特徴やメリット・デメリットは次の通りです。
水性塗料
主成分が水である「水性塗料」は、水で薄めることができる環境に優しい塗料です。
塗料特有のツンとしたニオイが少ないため、ペットや小さい子どもがいる家庭でも扱いやすいといえます。
ただし乾燥に時間がかかる、油性塗料よりも耐久性が劣るなどのデメリットがあります。
油性塗料
油性塗料の主成分は油で、使用するにはシンナーなどの有機溶剤で薄める必要があります。
水性塗料よりも乾燥させやすく耐久性に優れていますが、引火性が高いため取り扱いには注意が必要です。
またニオイがきついので、塗装作業により体調が悪くなる可能性があります。
有機溶剤の取り扱いに慣れていない方は特に注意しましょう。
メリット | デメリット | |
水性塗料 | ニオイが少なく扱いやすい 塗装道具を水で洗える |
乾燥に時間がかかる 油性塗料よりも耐久性が低い |
油性塗料 | 水性塗料よりも耐久性に優れている 乾燥時間が短い |
塗装道具はシンナーやペンキうすめ液などで洗う必要がある 揮発性・引火性が高く取り扱いが難しい |
重ねて塗る場合は、前回の塗装に使った塗料と同じタイプを選ぶときれいな仕上がりになります。
同じタイプの塗料同士であればなじみやすく、密着しやすいからです。
古い塗膜が剥がれてまったく残っていない状態であれば、異なる種類の塗料でも問題ありません。
古い塗膜が残っている場合は、サンドペーパーやサンダーなどで完全に落としてから塗装しましょう。
ウッドデッキ塗装の施工手順
ウッドデッキの基本的な塗装手順は次の通りです。
- 洗浄
- 養生
- 下地処理
- 塗装
DIYでウッドデッキ塗装をする場合、道具をそろえることも大切ですが、まず全体の流れを把握しておくと安心です。
満足の行く仕上がりにするためにも、正しい手順で行いましょう。
1.洗浄
ウッドデッキの塗装手順の1つめは「洗浄」です。
まずほうきなどで落ち葉やほこりを取り除き、木目に沿って雑巾で水拭きします。
カビや苔、汚れなどがある場合は、水をかけながらデッキブラシでこすり落としましょう。
高圧洗浄機で洗浄する方法もありますが、水圧が高すぎると木材にダメージを与えることがあるので注意が必要です。
また、ウッドデッキが湿っていると塗料が密着しにくいため、洗浄後は木材内部までしっかり乾燥させます。
2.養生
洗浄してしっかり乾燥させたら「養生」をします。
養生とは、塗料が付着したら困る部分をマスカーやマスキングテープ、ビニールシートなどで覆う作業です。
外壁や窓、ウッドデッキ周辺の植木や芝生など、塗料が飛びそうなところはすべて養生します。
塗料の種類によっては付着すると落とすのが困難なので、丁寧に養生することが大切です。
3.下地処理
養生の次は「下地処理」といって、ウッドデッキ表面に残った古い塗膜を剥がしたり、ささくれを滑らかにしたりする作業を行います。
下地処理が不十分だと塗料を塗っても均一な厚みになりにくいため、ウッドデッキの裏側も含めて細かい部分まで丁寧に行いましょう。
古い塗膜やささくれは、サンドペーパーや電動サンダーなどを使って削り落とします。
削りカスが残っていると塗料に混ざってしまうので、必ず取り除いてください。
釘が飛び出ている場合は、この時点で打ち直しておきましょう。
4.塗装
養生・下地処理をしたらメイン作業となる「塗装」の工程に移ります。
塗りムラをなくすためにも、下塗りと上塗りの2度塗り(必要に応じて3度塗り)をするのが一般的です。
隙間や隅っこなどの「塗りにくいところ」から「広いところ」、「上」から「下」の順番で塗っていくと美しく仕上がります。
狭い部分にはハケやベンダーハケ、広い平面部分にはローラーというように、道具を使い分けると効率的です。
表面を塗装したらウッドデッキの下に入って裏側も塗装し、全体によく乾燥させたら2回目の塗装をします。
ウッドデッキ塗装の費用相場
ウッドデッキ塗装にかかる費用相場は面積にもよりますが、5㎡~10㎡くらいで3万円~5万円です。
DIYで行う場合は安く済ませることができますが、プロの業者に依頼する場合は人件費が発生するためより高額になります。
DIYで塗装する場合、道具さえそろっていれば基本的に塗料代しかかかりません。
手間や時間はかかりますが、DIYで塗装すれば費用を抑えることが可能です。
ただし、ウッドデッキの面積や劣化具合、使用する塗料の種類などによって金額は変動するため、大まかな目安として考えてください。
ウッドデッキ塗装で失敗しないためのポイント
最後に、ウッドデッキ塗装で押さえておきたいポイントをご紹介します。
失敗しないためのポイントは次の5つです。
- 乾燥時間を確保する
- 晴れている天候の良い日に行う
- 塗料を撹拌する
- 木目に沿って塗装する
- 木材の劣化が激しい場合は交換が必要
ウッドデッキの寿命を延ばし、美しい見た目を保つためにも、ポイントを押さえて塗装しましょう。
乾燥時間を確保する
ウッドデッキ塗装では十分な乾燥時間の確保が必要です。
ウッドデッキの洗浄後と塗装後にしっかり乾燥させると塗料が密着しやすくなり、きれいな仕上がりになります。
ウッドデッキの洗浄後は半日から1日程度おき、木材内部までしっかり乾かしましょう。
塗料を重ね塗りする場合は塗膜が完全に乾いてから行います。
すべての塗装作業が終わったら、丸1日~3日程度かけて十分に乾燥させてください。
晴れている天候の良い日に行う
ウッドデッキ塗装は、晴れている天候の良い日を選んで行うことが大切です。
雨の日や雪の日は湿度が高く、塗料が木材に浸透しにくい上に乾きにくいため、きれいな仕上がりになりません。
また塗装作業中に雨が降ってしまうと、塗膜に雨の跡がついてしまうことがあります。
理想的なのは、塗装作業前3日間、作業後3日間も含めて晴れた日が続くタイミングです。
天気予報を確認し、塗装作業に最適なタイミングを選びましょう。
塗料を撹拌する
ウッドデッキに塗装をする前に必ず行いたいのが塗料の攪拌です。
そのままの状態では成分が沈殿しているため、塗装しても色ムラが出やすくなります。
木材の保護成分も分離している状態なので、塗料本来の機能を発揮させるためにもしっかり攪拌してください。
まず、缶などの容器を開ける前に上下に振るか、上下を逆さにします。
フタを開けたら攪拌棒や電動撹拌機などを使い、空気が入らないように底から上へとしっかりかき混ぜてから塗装しましょう。
木目に沿って塗装する
ウッドデッキの塗装は、木目に沿って丁寧に行うことが大切です。
木目を無視して塗装すると塗料が均一に広がらず、色ムラができやすくなります。
また複数の床板をハケやローラーで一気に塗ったほうが簡単ですが、板の隙間に塗料が落ちると色ムラができてしまい、きれいな仕上がりになりません。
木目に沿って1枚ずつ塗装すると失敗しにくく、理想の仕上がりに近づきます。
木材の劣化が激しい場合は交換が必要
ウッドデッキの劣化が激しい場合は、塗装前に木材を交換する必要があります。
床板がへこんだり腐ったりしている個所があったら、新しい木材で補修しておきましょう。
ただしウッドデッキの土台部分が腐っている場合は、DIYで対応できない可能性があります。
全体的な劣化が激しく手に負えないと感じたら、無理をせず業者に相談しましょう。
ウッドデッキ塗装ならリメイクホームにおまかせください!
ウッドデッキの失敗しない塗装方法、ウッドデッキには塗装が必要なのかなどについて解説しました。
私たちリメイクホームは、愛知県を中心に外壁塗装や屋根塗装、リフォームを手がけています。
お見積もりやお問い合わせは、ぜひお気軽にご連絡ください!