「外壁塗装が必要ない家はある?」
「外壁塗装が必要ないかどうかはどう見分けたらいいんだろう」
と思うことはありませんか?
そもそも外壁塗装が必要かどうかを、どう見分けたらいいのか迷ってしまいますよね。
では、外壁塗装が必要どうかはどう見分けたらいいのでしょうか?
そこで今回は、
- 外壁塗装が必要ない家の特徴
- 外壁塗装が必要かどうかを見分ける方法
- 外壁塗装のメンテナンスをしないと起こる問題
について詳しく解説します。
この記事を見れば、外壁塗装が必要ない家の特徴や外壁塗装が必要かどうかが理解できます。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
外壁塗装が必要ない家の3つの特徴
外壁塗装が必要かどうかは、外壁の種類や状態によって判断できます。
外壁塗装が必要ない家の特徴として、以下の3点が挙げられます。
- 外壁がタイルの家
- 外壁がレンガの家
- サイディング外壁に張り替えて8年以内の家
それぞれ詳しく紹介していきます。
外壁がタイルの家
タイルは耐久性に優れているため、外壁塗装が必要ありません。
耐用年数は30年から40年とされています。
家の外壁によく使用されているサイディング材は、耐用年数は10年から15年です。
比較すればタイルの耐久性がいかに優れているかわかるでしょう。
またタイルに塗装を施すと、10年程で劣化が進んでしまいます。
タイルと塗装は相性が悪いため、外壁がタイルの家は塗装をしないようにしましょう。
外壁がレンガの家
レンガもタイルと同様に耐久性が高く、50年以上状態を保てるケースもあります。
レンガも塗装を苦手としており、塗装してしまうと耐用年数が短くなってしまいます。
外壁塗装にかかる時間や費用も考慮すれば、レンガの家への外壁塗装は避けた方が良いでしょう。
サイディング外壁に張り替えて8年以内の家
サイディング外壁は、耐用年数が10年から15年です。
タイルやレンガと比べて耐久性に劣るサイディングの家でも、張り替えてから8年以内であれば、外壁は正常な状態をキープできています。
ひどく劣化している部分がなければ、外壁塗装は必要ないでしょう。
ただし、木質系のサイディング外壁は普通のサイディング外壁よりも劣化のスピードが早いため、10年以内に塗り替えをおすすめします。
自宅に外壁塗装が必要かどうかを見分ける3つの方法
自分の家の外壁に塗装が必要か見極める方法として、以下のような方法があります。
- タイルやレンガの外壁かどうかを確認
- サイディングに張り替えてから8年が経過していないか確認
- 劣化症状が出ていないか確認
専門の業者などに確認を依頼しなくても、自分の目で外壁塗装が必要か見分けられます。
まずはセルフチェックで外壁の状態を確認しましょう。
タイルやレンガの外壁かどうかを確認
外壁がタイルやレンガの場合、外壁塗装は必要ありません。
耐久性に優れており、塗装剤との相性も悪いため、塗装はかえって外壁に悪い影響を及ぼします。
もしタイルの外壁が30年、レンガの外壁が50年以上経過している場合は、劣化している部分がないか確認しましょう。
外壁の素材がわからないときは、タイルやレンガの特徴から判断しましょう。
タイルとレンガは、サイディング材に比べてでごぼこしていたり、触り心地がザラザラしているため、見分けがつきやすいです。
素材がわからない場合は、業者に頼んで確認してもらいましょう。
サイディングに張り替えてから8年が経過していないか確認
サイディングの再塗装までの耐用年数は塗装している塗料やサイディングの厚みによって違うため、5年〜15年程のメンテナンスサイクルに幅があります。
例えば現場塗装品(こちらの塗装品は現代ではほとんどありません)なら5年、工場塗装品なら10年、光触媒塗装品なら15年といった具合です。
レンガやタイルより耐久性に乏しいサイディングでも、張り替えてから8年未満の状態であれば正常な状態を保てているため、外壁塗装の必要がありません。
例外として、海沿いの地域のような強い風や塩の影響を受けている家は、外壁が著しく劣化している可能性があります。
8年が経過していない状態でも、外壁にひび割れなどの劣化が起きていないかチェックしましょう。
劣化症状が出ていないか確認
耐久年数にまだ余裕があったとしても、外壁に劣化症状が見られる場合は、外壁の張り替えや塗装が必要です。
外壁塗装が必要な劣化症状として、以下のような状態があります。
- 塗装の色が薄くなっている「色あせ」
- 外壁に生えた「カビ・コケ」
- 触ったときに粉がつく「チョーキング」
- 塗装や下地の「ひび割れ」
- 塗膜が剥がれる「ハガレ」
悪化すれば補修の費用が高額になるため、このような状態が見られた場合は早めに業者へ連絡しましょう。
外壁塗装が必要な家でメンテナンスをしないと起こる問題
塗装が必要な状態の外壁をそのまま放置してしまうと、以下のような問題が発生します。
- 雨漏
- 補修費用の増加
- 見栄えが悪くなる
- シロアリ・ダニ
これから住み続ける家を安全な状態に保ち、無駄な費用をかけないためにも、リスクを把握し適切な対処を取りましょう。
雨漏
外壁のひび割れを放置してしまうと、割れ目から雨が侵入し、雨漏りのリスクがあります。
雨漏りが発生すると、今度は家を支える木材の腐食や内装の汚れやクロスの張替えなどの費用が発生する二次被害に繋がりかねません。
外壁だけの問題だと捉えず、早期のひび割れへの対処が必要です。
補修費用の増加
外壁の劣化のレベルが低ければ、補修費用が少額で済みます。
ただ劣化を放置し、大がかりな補修が必要なレベルまで悪化すると、補修費用は大きく増加してしまいます。
建て直しが必要なくらい外壁が悪化すれば、新築を建てたときとほぼ同じくらいの費用が発生するでしょう。
少しでも外壁に劣化症状が見られれば、業者に状態を確認してもらい、高額な費用を背負わないように注意しましょう。
見栄えが悪くなる
塗装の剥がれや色あせが目立つと、家の見栄えが悪くなります。
とくに白を基調とした外壁の場合、長期的に放置していたひび割れやコケの症状は目立ちます。
見栄えによって直接的な害は受けませんが、近所の住民などからは良く見られないでしょう。
周りからの見られ方を考えると、家の見栄えを維持した方が良さそうです。
シロアリ・ダニ
外壁塗装を怠ると外壁にひび割れが入ったり、コケ・カビが生えたりします。
ひびが入るとそのすき間から水分が侵入し、柱や土台に使用される木材が湿気り、それを目当てにシロアリが集まってきいます。
シロアリに柱と土台が食べられると、建築物の寿命に関わってきます。
また、修理も大がかりになるので、点検が必要です。
ダニについては、カビ類をエサにするため、以下のようにお子様の健康に影響もするケースもあります。
- 小児喘息
- アトピー性皮膚炎
外壁塗装ができるだけ必要ないようにする4つの対策
今まで良い状態を保てていたとしても、自然災害などをきっかけに、いつ外壁の状態が悪化するかわかりません。
外壁塗装には、少なからず費用が発生します。
できるだけ外壁塗装にお金をかけないように、今からできる対策を4つ紹介します。
- 耐用年数が長い外壁塗料を使う
- 塗装が必要ない外壁材に張り替える
- 下地処理に手間と時間を掛ける
- 悪徳業者に依頼しない
今のうちに外壁塗装が出来るだけ必要ないようにする対策を確認し、早めに処置をしましょう。
耐用年数が長い外壁塗料を使う
耐用年数の長い外壁塗料を使えば、外壁塗装にかける費用や手間を抑えられます。
外壁塗装で使用される塗料には種類があり、それぞれ耐用年数が異なります。
- 無機塗料:20~25年
- フッ素塗料:10~20年
- シリコン塗料:6~15年
- ウレタン塗料:5~7年
- アクリル塗料:3~8年
※塗料メーカーやラジカル制御型かどうかでも耐久性が変わります
耐用年数が長いほど高額になります。
外壁塗装にかけるお金を検討し、外壁塗装で使用する塗料を選びましょう。
品質の安定性を考えると、フッ素塗料以上ががおすすめです。
塗装が必要ない外壁材に張り替える
タイルやレンガのような、外壁塗装が必要ない外壁材に張り替えれば、塗装の必要性はなくなります。
注意点として、目地はどの外壁材でも劣化するため、10年単位での補修をおすすめします。
またサイディングと比較すると、タイルやレンガは高額です。
駆体の耐久性(タイルの重さに耐えられるか)とかかる費用を把握したうえで張り替えが必要か検討しましょう。
下地処理に手間と時間を掛ける
外壁塗装をするうえで最も大切なことは、下地をしっかり処理し、塗装が出来る状態にすることです。
具体的には、剥がれている塗装をしっかり削ったり、浮いてきたサビを削ったり、外壁に合った下地調整(下塗り)を行うことです。
悪徳業者に依頼しない
悪徳業者への依頼は、高額な費用の請求や悪質な工事に繋がります。
かけた費用だけの効果は見込めないでしょう。
悪徳業者の特徴として、訪問営業での押し売りや激安を売りにしている塗装店があります。
訪問営業からの契約は避けるのがおすすめです。
また費用が一般的な金額か検討するために、相見積もりは必ず取るようにしましょう。
低すぎる場合(坪単価30,000円以下)も、手抜き工事の可能性があります。
まとめ:劣化症状を放置すると高額な補修費用に繋がる
耐久性が高いレンガやタイルの外壁であれば、外壁塗装は必要ありません。
ただ、劣化症状が見られたり、耐用年数を超えている場合は、早めの対処が必要です。
劣化症状をそのまま放置していると、高額な補修費用の発生にも繋がります。
今回紹介した対処法などを参考に、今のご自宅に外壁塗装が必要ないか検討し、必要な場合は業者に相談し、早期解決を図りましょう。