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屋根瓦は塗装が必要?不要な瓦の種類や塗装費用の相場などを解説

この記事を読んでいるあなたは、

  • 屋根瓦が塗装の必要があるかを知りたい
  • 塗装をしない場合の瓦の劣化症状について知りたい
  • 屋根瓦の費用相場について知りたい
    上記のように考えているかもしれません。

今回は、そんなあなたに向けて「屋根瓦の塗装が必要なのか、費用や手順」などをお伝えしていきます。

塗装が必要な瓦と不要な瓦

瓦屋根には種類があり、塗装メンテナンスが必要な瓦と不要な瓦があります。

  • <塗装が必要な瓦>セメント系・スレート系・金属系
  • <塗装が不要な瓦>粘土系

ここでは塗装が必要な瓦と不要な瓦について説明します。

塗装が必要な瓦|セメント系・スレート系・金属系

塗装メンテナンスが必要なのは、セメント系、スレート系、金属系の瓦です。

それぞれどんな特徴があるのか見ていきましょう。

セメント系瓦

セメント瓦やモニエル瓦などのセメント系瓦には次のような特徴があります。

  • 主原料はセメントや砂である
  • デザイン性・耐火性・耐久性に優れている
  • 耐用年数は30年~40年程度である
  • 衝撃に弱い
  • 定期的な塗装メンテナンスが必要である
  • モニエル瓦は表面にスラリー層がある

セメント系瓦の屋根を長く使い続けるには、定期的に塗装メンテナンスを行う必要があります。

セメントや砂などで作られるセメント系瓦はもともと防水機能がなく、表面に塗装を施すことで防水機能をもたせているためです。

紫外線や雨風の影響により塗膜の劣化が進むと防水性が低下して、雨水を吸収してもろくなってしまう可能性があります。

防水性を維持させて雨漏りなどのトラブルを防ぎ、見た目を美しく保つには、定期的に塗装することが大切です。

またセメント系瓦屋根の場合は、塗装だけでなく漆喰や防水シートのメンテナンスを行う必要があります。

スレート系瓦

国内の一般住宅で使われているスレート系瓦(化粧スレート)には次のような特徴があります。

  • 主原料はセメントや繊維素材などである
  • デザイン性、耐震性、耐火性、耐熱性に優れている
  • 軽量で安価であり初期費用が安い
  • 耐用年数は20年~30年である
  • 薄くて割れやすい
  • 定期的な塗装メンテナンスが必要である

スレート系瓦も定期的な塗装が必要な屋根材です。

スレート系瓦はセメント系瓦同様に塗装することで防水機能をもたせているため、防水性や美観を維持するには塗装メンテナンスが欠かせません。

また、スレート系瓦には薄くて軽いというメリットがありますが、厚みがないため紫外線などの影響で劣化しやすい屋根材です。

適切なタイミングで塗装メンテナンスを行わないと、ひび割れや欠け、反り、カビやコケの発生といった劣化症状が見られるようになります。

塗装では対応できないほど劣化が進むと、葺き替えや重ね葺きなどの大掛かりな工事が必要となる可能性があるため、定期点検を欠かさないようにしましょう。

金属系瓦

トタンやガルバリウム鋼板、エスジーエルなどの金属系瓦の特徴は次の通りです。

  • 軽量で加工しやすい
  • 耐震性・耐火性・防水性に優れている
  • ゆるい勾配でも施工できる
  • 耐用年数は種類により異なる
  • 塩害に弱い
  • 遮音性・断熱性に劣る
  • 定期的な塗装メンテナンスが必要である

金属系瓦は防水性に優れていますが、屋根材の耐久性を高めるには塗装メンテナンスが必要です。

トタンなどの金属でできた瓦は基本的にサビに弱く、塗装メンテナンスをしないと腐食が進んで穴があくことがあります。

ガルバリウム鋼板はサビに強い屋根材ですが、キズがついた部分からサビが発生したり、もらいサビが広がったりする可能性があるので注意しましょう。

ガルバリウム鋼板の進化版ともいえるエスジーエル(次世代ガルバリウム)の場合も、定期的に塗装メンテナンスを行う必要があります。

以下に、金属系瓦の種類別の耐用年数と塗り替え時期の目安をまとめました。

屋根材の種類 耐用年数 塗り替え時期の目安
トタン 10年~20年 約7年
ガルバリウム 20年~30年 約10年
エスジーエル 30年~50年  約15年

金属系瓦は種類により耐用年数が大きく異なりますが、長持ちさせるには定期的な塗装が必要です。

塗装が不要な瓦|粘土系

粘土を焼き上げて作る粘土系の瓦は、基本的に塗装の必要はありません。

焼き物の茶碗やお皿のようにもともと防水機能があり、塗装しなくても表面から水を吸い込むことがないためです。

粘土系瓦には、和風のお住まいに多く使われる和瓦や、粘土で作られた洋瓦などがあります。

粘土系の瓦の主な特徴は次の通りです。

  • 耐久性に優れている
  • 断熱性、遮熱性、防水性、防火性、防音性がある
  • 耐用年数は60年~100年である
  • 他の屋根材よりも重く耐震性が低い
  • 衝撃に弱い
  • 塗装メンテナンスの必要がない

粘土系瓦は塗装できない屋根材ではなく、塗装により色を変えることができます。

ただし一度塗装すると定期的に塗り替える必要があるため、余計な費用が発生することを覚えておくとよいでしょう。

また、粘土系瓦はメンテナンスフリーといわれることがありますが、塗装メンテナンスの必要がないという意味です。

漆喰部分や防水シートは粘土系瓦よりも寿命が短いため、トラブルを防ぐためにも定期的に点検を行いましょう。

瓦を塗装するメリット

セメント系瓦や金属系瓦を塗装するメリットは主に次の3つです。

  • 屋根材の防水性・耐久性を高める
  • メンテナンス費用を抑えやすい
  • 見た目を美しく保つことができる

それぞれ詳しく説明していきます。

屋根材の防水性・耐久性を高める

瓦屋根に塗装すると、屋根材の防水性や耐久性を高めることができます。

セメント系瓦の場合は防水性の維持、金属系瓦の場合はサビの防止など、塗装することで屋根材の劣化を防ぐことができるからです。

セメント系瓦は衝撃に弱く、台風や地震の影響でズレたりヒビが入ったりすることがありますが、軽度のヒビや欠損であれば塗膜で埋めて修復することができます。

また、セメント系瓦は流通量が少なくなっており、同じ瓦を使って補修したくても見つからない可能性が高いです。

現在の屋根材の劣化状態や、この先何年使いたいかにもよりますが、長持ちさせるためにも定期的な塗装メンテナンスを行うことをおすすめします。

メンテナンス費用を抑えやすい

瓦屋根の塗装には、他のメンテナンス方法に比べると費用を抑えやすいというメリットがあります。

塗装以外の主なメンテナンス方法は、セメント系瓦の場合は葺き替えのみ、金属系瓦の場合は葺き替えまたは重ね葺き(カバー工法)です。

以下にメンテナンス方法別のおおまかな費用相場をまとめました。

ただし、既存の屋根材の状態や使用する塗料、新しい屋根材の種類などにより金額は変動します。

メンテナンス方法 費用相場(屋根面積100㎡)
塗装 40万円~80万円
重ね葺き 80万円~150万円
葺き替え  100万円~250万円


屋根材の種類やメンテナンス方法などにより耐用年数は異なりますが、1回のメンテナンス費用を抑えるには塗装が向いています。

見た目を美しく保つことができる

瓦屋根の塗装をすることで、お住まいの外観を美しく保つことができます。

適切なタイミングで塗装を行わないと、経年劣化による塗膜の色あせや剥がれ、湿気により発生したカビやコケなどが目立つようになります。

屋根の見た目が悪いと、お住まい全体のメンテナンスが行き届いていない=防犯意識が低いとみなされる可能性もあるので注意しましょう。

また、塗料のカラーを変えると雰囲気が大きく変わります。

お住まいのイメージチェンジを楽しめるのも瓦塗装のメリットのひとつです。

瓦の劣化症状

瓦屋根の主な劣化症状は次の4つです。

  • 割れ
  • ズレ
  • 変色
  • コケや藻の発生

屋根材の種類により異なりますが、このような劣化症状が見られたらメンテナンスを検討しましょう。

ここでは瓦屋根の4つの劣化症状について説明します。

割れ

金属系以外の瓦は、強風による飛来物やアンテナの倒壊、雹、地震などにより割れることがあります。

耐久性が高いとはいえ、瓦は基本的に衝撃に弱い屋根材です。

瓦の種類によっては、瓦内部の水分の凍結が原因で内側から割れることもあります。

割れたままにしておくと雨漏りの原因になる可能性が高いため、できるだけ早めの処置が必要です。

また、割れ方や割れた箇所にもよりますが、1枚割れると周囲の瓦がズレやすくなるのでご注意ください。

ズレ

金属系以外の瓦は、衝撃や漆喰の劣化などによってズレが発生することがあります。

瓦がズレると隙間ができやすくなり、雨漏りにつながる可能性が高いです。

割れと同様に、1枚ズレると周りの瓦に影響を与えることがあるため、早めに処置する必要があります。

変色

瓦屋根は経年劣化や施工不良などが原因で変色することがあります。

瓦屋根の色あせや、コケや藻、サビの発生などによる変色は、塗膜の経年劣化によるものです。

塗装工事から1~2年で変色するような場合は、塗料の扱い方が間違っていたなどの施工不良が原因である可能性があります。

また、スレート屋根のスレート1枚1枚の端部が変色している場合は、屋根材が重なった部分にたまった雨水が原因なので、雨漏りを防ぐためにも早急な処置が必要です。

なお、塗装の必要のない粘土系瓦も経年により変色することがありますが、機能性が大きく変わることはありません。

コケや藻の発生

瓦屋根の塗膜が劣化すると、コケや藻、カビが発生しやすくなります。

塗膜による防水効果が切れてしまい、屋根材が湿気を含むようになるためです。

また、塗膜が剥がれた部分や金属系瓦が劣化してめくれた部分などは雨水がたまりやすく、その部分を中心にコケや藻が発生することがあります。

このほか、棟瓦のズレや漆喰の劣化、軒先のゆがみ、金属系瓦のサビ、固定している釘の浮きなども屋根の劣化症状です。

屋根を長持ちさせるためにも定期的に点検を行い、適切なメンテナンスを行いましょう。

瓦屋根塗装工事の注意点

瓦屋根の塗装工事ではいくつか注意すべき点があります。

ここでは瓦屋根の種類別に注意点をまとめました。

セメント瓦

セメント瓦の塗装工事では、「下地処理」と「下塗り材の塗布」を十分に行う必要があります。

下地処理と下塗り材の塗布は、塗料を密着させて塗膜を長持ちさせるための重要な工程です。

特にモニエル瓦の場合は、表面のスラリー層を完全に除去しないと塗膜が剥がれやすくなるため、入念な高圧洗浄とケレン作業を行う必要があります。

また、下地処理を行ったセメント瓦は素地がむき出しになっており、下塗り材を吸収しやすい状態です。

上塗り材の密着不良や塗りムラを防ぐためにも、十分な量の下塗り材を塗布する必要があります。

スレート瓦

スレート瓦の塗装工事では、屋根材と屋根材の重なり部分に隙間を作る「縁切り」という作業が欠かせません。

屋根材同士の重なり部分には隙間があり、入り込んだ雨水や屋根裏の湿気を逃がす役割をしています。

しかし、隙間が塗料で埋まってしまうと雨水や湿気の逃げ場がなくなり、たまった水分が雨漏りや内部結露を引き起こすことがあるのです。

塗料が乾いた後に水切りカッターなどで隙間を確保する方法もありますが、近年では屋根材同士の重なり部分にタスペーサーという器具を挿入する方法が主流になっています。

塗装方法や屋根の勾配、築年数などによって縁切りを行わないこともあるので、施工業者に確認してみるとよいでしょう。

金属瓦

トタンやガルバリウム鋼板などの金属瓦に塗装する場合は、十分な下地処理、そしてサビ止め塗装を行う必要があります。

高圧洗浄やケレン、キズの修復といった下地処理を丁寧に行うのは、金属瓦の劣化の原因となるサビをしっかり除去し、表面を整えて塗料の密着度を高めるためです。

入念な下地処理のあとは、サビ止め効果のある下塗り材を塗布してサビの進行を抑える必要があります。

また、ガルバリウム鋼板屋根の塗装は非常に難易度が高いため、塗装業者選びには注意が必要です。

失敗を防ぐためにも、専門知識と塗装経験のある業者に依頼することをおすすめします。

瓦屋根の塗装費用相場と工事内容

ここでは瓦屋根の塗装にかかる費用の相場と、工事の内容について説明します。

塗装工事の見積もりを依頼する前に、おおまかな費用相場と工事の内容を知っておくとよいでしょう。

費用相場

瓦屋根の塗装工事にかかる費用相場は、およそ5,000円~10,000円/㎡となっています。

たとえば屋根面積(塗装面積)が80㎡のお住まいであれば、費用相場は40万円~80万円程度です。

ただし、使用する塗料の種類により金額は変動します。

また、既存の屋根の状態や足場面積などはお住まいによって異なるため、おおまかな目安として考えてください。

以下に塗料の種類ごとの平米単価と耐用年数をまとめました。

塗料の種類 平米単価 耐用年数
ウレタン塗料 1,800円~2,000円 5~7年
シリコン塗料 2,300円~2,500円 6~10年
ラジカル塗料 2,500円~3,000円 10~15年
フッ素樹脂塗料 3,000円~5,000円 10~15年
無機塗料 3,800円~5,000円  20~25年


一般的に、耐用年数が長い(グレードの高い)塗料ほど単価が高くなる傾向にあります。

工事内容

瓦屋根の塗装工事の内容には次のようなものがあります。

単価の相場も合わせてまとめましたので参考にしてみてください。

作業内容 単価相場
足場仮設 700円~1,000円/㎡
メッシュシート養生 100円~200円/㎡
高圧洗浄 100円~400円/㎡
養生 250円~400円/㎡
板金部の下地処理 200円~2,000円/㎡
屋根部の下地処理(ケレン) 400円~700円/㎡
屋根部の下地処理(コーキング) 600円~1,500円/m
モニエル瓦のスラリー除去作業 800円~900円/㎡
サビ止め塗布 600円~900円/㎡ 
下塗り 800円~1,000円/㎡
中塗り・上塗り 1,800円~5,000円/㎡
スレート系瓦の縁切り・タスペーサー 400円~600円/㎡
粘土系瓦の交換 300円~2,000円/枚
防水シートの交換  6,000円~8,000円/㎡


屋根材の種類や劣化状態などにより工事内容は異なります。

業者選びのポイント

最後に、屋根瓦塗装の業者選びのポイントについてご紹介します。

優良業者を選ぶためのポイントは次の4つです。

  1. 塗装施工実績がある
  2. 現場調査をして説明してくれる
  3. 詳細な見積もりをくれる
  4. 不安や疑問に対し丁寧に説明してくれる

満足の行く仕上がりにするためにも、安心して工事を依頼できる優良業者を選びましょう。

塗装施工実績がある

塗装業者を選ぶときは、自宅の屋根と同じ瓦の塗装施工実績があるかどうか確認しましょう。

同じ屋根塗装でも、瓦の種類によって適切な塗装方法が異なるからです。

特にモニエル瓦やガルバリウム鋼板の屋根の場合は、過去に同じ種類の屋根の塗装工事を行ったことがある業者を選ぶ必要があります。

塗装業者の多くは公式サイトで具体的な施工例などを公開しているため、事前に確認しておくとよいでしょう。

現場調査をして説明してくれる

丁寧な現場調査を行い、必要な工事内容について説明してくれる業者を選びましょう。

適切な施工方法を提案して見積もりを作成するには、屋根の状態や立地を確認する必要があるからです。

特に、細かい劣化まで分かる点検写真を撮って説明してくれる業者であれば、必要な工事について把握しやすくなります。

調査に時間をかけずに見積もりを作成して、あとから高額な追加費用を請求する悪徳業者もいるのでご注意ください。

詳細な見積もりをくれる

詳細でわかりやすい見積もりを作成してくれる業者を選びましょう。

足場仮設や高圧洗浄、養生といった工程や塗料の種類、それぞれの単価などが詳しく記載されていない場合、金額が適正かどうか判断できません。

たとえば「屋根塗装一式〇円」というようなおおざっぱな見積もりを出す業者はNGです。

各工程ごとの名前や単価、塗料の製品名、数量(施工面積)などが具体的に記載してあるか確認し、不明点があれば契約前に確認しておくことをおすすめします。

不安や疑問に対し丁寧に説明してくれる

不安や疑問点があった場合、質問に対して丁寧に詳しく説明してくれる業者を選ぶことが大切です。

質問してもあいまいな回答しかできないような業者は、専門知識や経験が浅い可能性があります。

また、デメリットには触れずメリットだけを説明するような業者も注意が必要です。

デメリットについても説明できる業者であれば、施工方法や塗料の知識があると判断できます。

大切な屋根の塗装を安心して任せるためにも、知識と経験のある業者を選びましょう。

外壁塗装ならリメイクホームにおまかせください!

今回は、「屋根瓦の塗装が必要なのか、費用や手順」などを解説しました。

私たちリメイクホームは、愛知県を中心に屋根工事や外壁塗装、リフォームを手がけています。

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