屋根塗装を行う際に、シーラー塗装の工程を挟むことは、屋根塗装を成功させる重要なポイントです。
ただ、シーラーの存在を認識していなかった方も多いのではないのでしょうか。
シーラー塗装を屋根塗装行うことで、耐久性の向上や美しい仕上がりを実現します。
そこで今回は、「シーラー」の必要性や種類についての基礎知識をご紹介します。
このページで分ること
屋根塗装の際に必要なシーラー塗装とは?
「シーラー塗装」とは、塗装工事における下塗りに該当する塗装作業のことです。
屋根塗装では、「下塗り・中塗り・上塗り」と3度に渡って重ね塗りをするのが基本です。
※リメイクホームでは屋根の下塗りは2回塗り以上で合計4回塗装が基本になります。
適度な乾燥期間を設けて3つの工程を設けることによって、紫外線や外的要因から保護するための塗膜を作ることが可能になります。
塗装をする時には、塗装面の下地処理を行う必要があり、その時に使用される下塗り用塗料がシーラーです。
屋根塗装の工程において、最初に実施する塗装作業がシーラー塗装です。
シーラーと似た言葉に「フィラー」や「プライマー」という用語を聞いたことがある方もいるでしょう。
フィラーは「充填材・詰め物」という意味があります。
フィラーは微弾性という性質に富んでおり、ひび割れを埋めるのに役立ちます。
塗装面を補修して塗装作業の基礎部分を整えることや、耐久性を上げるのが役割です。
ひび割れを埋めて凹凸をなくす役割を持ち、屋根の基礎を作る塗料と言えます。
プライマーは「最初に塗る」塗料という意味で、下塗り材の総称を表現します。
プライマーとシーラーは特性で類似している部分が多いため、明確な使い分けはされていません。
ただ、違いを挙げるとするなら、プライマーが金属系の下地に対して多く用いられる点です。
シーラーの役割と必要性
劣化した塗装面を補強
シーラーの役割は、劣化した下地の部分を補強することです。
屋根の表面は、外的要因の影響を受け、時間が経つほど劣化していきます。
塗装面の細かなひび割れなどを下塗り段階で補修しないことで、後の工程に影響して耐久性が低下します。
シーラー塗装は、下地に含侵し固化させる能力に長けており屋根材の基礎部分を強化して、上塗り塗装を密着させやすくする工程と言えるでしょう。
塗装面と上塗り塗料との密着性の向上
シーラーを使用することで、塗料と塗装面の接着部分の密着性を高められます。
密着性を高めると、塗装そのものの耐久性を高められます。
仮に、シーラーを塗装しないと塗料が接着材としての機能が発揮できなくなり、塗膜が剥がれやすくなってしまいます。
塗装の効果を長期間維持するためにも重要な工程と言えます。
塗装面に上塗り塗料が浸透しないように抑制
シーラーを用いることで、塗装面である屋根に上塗り塗料が浸透しないように抑制します。
塗料が塗装面に吸い込まれることで、仕上がり状態が悪化し艶むらや色むらが発生する可能性があります。
また、上塗り材が上手くのらないことによって、耐久性が低下することもあります。
シーラーで薄い塗膜を事前に形成することで、上にのせる上塗り材が上手くのり、美しい仕上がりになります。
塗装面に生じるヤニ・アクを抑制
木製の屋根材からヤニやアクが生じたり、コンクリート材からはアルカリが発生するケースが多いです。
ヤニ止めやアルカリ止めシーラーなどの機能が特化したものを用いることで、発生の抑制を可能にします。
メンテナンス費用を抑えて美観を保つために重要な工程と言えます。
シーラーの種類
シーラーの中にも種類があり、条件によって選ぶものが変わります。
ここでは、「水性シーラー」と「油性シーラー」について紹介します。
水性シーラーは塗料が水を主成分としてできており、取り扱いや廃棄の際に危険が少ないのが特徴です。
屋根に塗ると塗料に含まれる水が蒸発して塗膜が形成されます。
塗料の特有の匂いも少ないため、室内の塗装にも向いています。
ただ、油性シーラーと比べると耐久性が低い傾向があります。
外的要因の影響を受けやすい場所には油性シーラーを使うようにしましょう。
長持ちさせたい方は、機能性に特化したものを用いることをおすすめします。
水性シーラーを用いる場合は、中塗り・上塗りにも水性の塗料を用いるのが基本です。
水性シーラーの上に油性の上塗り塗料を塗ることも可能ですが、間違った施工をすると塗膜が剥がれる原因になるため、注意が必要です。
油性シーラーは、有機溶剤が成分の中に含まれている塗料です。
屋根に塗ると塗料に含まれる溶剤が揮発して塗膜が作られます。
取り扱いに注意が必要なので、ホームセンターなどでは売ってない場合もあります。
耐久性・耐候性・防水性が高いのが大きな特徴で、劣化しやすい部分におすすめの塗料です。
油性シーラーを塗ることで劣化の進行を防ぐことができるため、長期的な目線でのメンテナンスコストを抑えられるのも大きなメリットです。
ただ、水性シーラーに比べると匂いが強いため、施工中や施工直後は注意しましょう。
まとめ
今回は、屋根塗装の下塗りで用いられるシーラーについて紹介しました。
シーラー塗装を行うことで、長期的に見てメンテナンス費用を抑えられる結果となります。
費用を節約したいからと言って、シーラー塗装の工程を省くと塗膜が剥がれてしまい、その結果、補修作業が必要になるでしょう。
シーラー塗装についてお困りの方は、当社までお問合せください。
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