この記事を読んでいるあなたは、
- 遮熱塗料について知りたい
- 遮熱塗料と断熱塗料の違いについて知りたい
- 遮熱塗料のメリット・デメリットについて知りたい
上記のように考えているかもしれません。
今回は、そんなあなたに向けて「遮熱塗料とは、遮熱塗料と断熱塗料の違いや遮熱塗料のメリット・デメリット」などをお伝えしていきます。
遮熱塗料とは
遮熱塗料とは、建物の表面に塗布することで、太陽光を反射・吸収して熱を遮断し、室内の温度が高くなりすぎるのを対策してくれる塗料です。
また、遮熱効果に加え、防水性や防錆性などの機能を持っているものもあります。
遮熱塗料と断熱塗料の違い
遮熱塗料と断熱塗料が違う点は、それぞれの塗料によって得られる効果が異なることです。
遮熱塗料は太陽光を塗膜で反射・吸収させて熱を遮断し、室内の温度が高くなりすぎるのを対策してくれる効果があります。
一方、断熱塗料は塗料内に作られた空気の層によって、室内の温度が変化するのを緩和してくれる効果があります。
つまり、遮熱塗料は外気による熱を遮断する効果が高く、断熱塗料は室内の温度が変化するのを緩和してくれる効果が高いという点が違うのです。
遮熱塗料の価格・耐用年数
遮熱塗料の価格相場は、1平方メートルあたり2,000円から5,000程度です。
遮熱塗料の種類やブランド、塗装する面積などによって異なります。
一般的には、通常の塗料よりも高価ですが、建物の大きさや形状、塗装箇所によって価格は変動するので、必ず業者に見積もりを依頼しましょう。
また、遮熱塗料の耐用年数は、10年から20年程度とされています。
ただし、遮熱塗料は外気や紫外線の影響を受けやすいため、経年劣化が起こる場合があり、定期的なメンテナンスが必要です。
遮熱塗料のメリット
遮熱塗料にはさまざまなメリットがあり、最近人気が出てきた塗料です。
一般的には、
- 部屋の温度が快適に保たれる
- 電気代の節約につながる
- 熱による劣化を防げる
- 遮熱塗料の施工時には補助金が給付できる場合も
などのメリットが挙げられます。
遮熱塗料のメリットについて解説していきます。
夏場の室内温度が快適に保たれる
遮熱塗料は、塗料の効果により太陽光を反射・吸収し、室内の温度が高くなりすぎないように調整してくれるため、快適な室温の温度に保ってくれるでしょう。
また、遮熱塗料が施された建物は、通常の塗料に比べて屋根や外壁に熱がこもるのを防いでくれるため、外気の影響を受けにくくなります。
その結果、室内の温度が高くなりすぎないように緩和してくれるので、快適な室内環境になるでしょう。
電気代削減に繋がる
遮熱塗料は、室内の温度が上がりすぎないように抑えてくれる効果があります。
冷房や暖房などの空調機器を適度に使用することで、快適な室内温度を保ちながら消費電力も削減することが可能です。
ただし、遮熱塗料の効果は、使用する環境や施工方法によって異なるので、塗装する前に業者に相談してみましょう。
熱による劣化を防げる
遮熱塗装を施すことで、太陽光の熱による建物の劣化を防げます。
その理由は、遮熱塗料が光を反射してくれるため、表面温度が上がるのを抑えてくれるからです。
また、遮熱塗料には防水性や防錆性などの機能も備わっているため、建物のメンテナンスコストの削減も可能です。
施工時に補助金の給付ができる場合も
自治体によって補助制度の内容は異なりますが、遮熱塗料の施工に対して補助金の給付が可能な場合があります。
また、国のエコポイント制度や省エネルギー対策税制によって、遮熱塗料の施工によるポイント還元や、税金控除が受けられる場合もあります。
ただし、補助金の給付を受けるには条件があるので、施工前に最寄りの自治体に確認することが必要です。
具体的な補助金の内容や条件については、各自治体のホームページで確認してください。
遮熱塗料のデメリット
遮熱塗料は、以下のようなデメリットがあります。
- 費用が高い
- 耐久性が低い
- 汚れると遮熱効果が落ちる
- 保温効果がない
- 断熱効果はない
また、遮熱塗料には保湿効果や断熱効果は得られません。
以上のようなデメリットがあり、遮熱塗料は使いづらいかもしれません。
それぞれを詳しく解説していきます。
費用が高い
遮熱塗料は、施工費用が高いので、高額な初期費用が必要になります。
遮熱塗料の費用が高い理由は、通常の塗料に比べて高性能な素材を使用しているため、原材料のコストが高くなるからです。
また、施工面積に対して塗布する量が多くなり、塗料の使用量も多くなるため費用が高くなることがあります。
さらに、遮熱塗料の施工には高度な技術や知識が必要となるため施工費用が高くなります。
耐久性が低い
遮熱塗料の耐久性は、塗料の種類やブランド、施工方法、使用環境によって異なりますが、外気や紫外線の影響を受けやすいため、経年劣化による色あせが起こることがあります。
遮熱塗料が色あせしやすい理由は、塗料に色をつけるために使用されている黒色の顔料を作るときに黄色、赤色、青色の顔料で作ることが原因に挙げられます。
黒色の遮熱顔料もありますが、非常に高価であり、耐久性はやはり低いです。
そのため、定期的なメンテナンスが必要となります。
汚れると遮熱効果が落ちる
遮熱塗料の表面が汚れると、太陽光を反射・吸収する効果が低下するため、遮熱効果が落ちることがあります。
特に、ホコリや大気汚染物質、鳥の糞などが付着すると遮熱塗料の表面が覆われてしまうので、効果が発揮されにくくなります。
そのため、遮熱塗料を施した建物のメンテナンスには適切な洗浄が必要です。
保温効果がない
遮熱塗料は、一定の温度を保つことができず、冬場に室内を暖かいままにしてくれる効果はありません。
遮熱塗料は、塗料の効果によって太陽光を反射・吸収することができるので室温の上昇を抑えることができます。
しかし、冬場の保温効果については期待できません。
保温効果を求める場合は、断熱塗料に変えたり、断熱材を施工するなど、建物の断熱性能を高めることが必要です。
断熱効果はない
遮熱塗料は、あくまでも室内の温度が上がりすぎないように抑える塗料であり、断熱の効果はありません。
断熱効果を上げるためには、断熱塗料の使用、断熱材の施工や窓の断熱改修などを考慮する必要があるでしょう。
遮熱塗料を使っているのに効果が感じられない要因
遮熱塗料を使ってみたものの、その効果が得られないと感じたら、下記のような原因が考えられます。
- 塗料だけでは不十分
- 効果を発揮しにくい環境
- 塗りムラ
- メンテナンス不足
遮熱塗料の効果が得られないと感じた場合は、業者に相談して原因を特定したうえで対策を検討しましょう。
塗料だけでは不十分
遮熱塗料は、塗料だけで施工しても十分な効果が得られない場合があります。
遮熱塗料の効果を最大限に引き出すためには、施工面の処理や色、塗膜の十分な厚みが必要です。
施工面に汚れがついたままでは十分な効果は得られないので、洗浄や下地処理によって汚れや錆、腐食などを取り除かなければなりません。
また、施工面の色が濃い色である場合は、太陽光の反射率が下がり、効果が得られなくなることがあります。
以上の点から、塗料だけでの施工では効果を得るには不十分なのです。
効果を発揮しにくい環境
遮熱塗料の効果が得られないと考えられる環境は、雨天や多湿な環境などが挙げられます。
遮熱塗料は、雨天や多湿の環境下では水分が塗膜に浸透してしまうため、太陽光の反射率が低下して効果が発揮されにくいのです。
以上のような環境下の場合は、遮熱塗料を施工する前に業者に相談して、適切な施工方法や環境条件を確認することが必要です。
塗りムラ
遮熱塗料を施工する際に、塗りムラが発生することがあります。
塗りムラが発生していると、遮熱塗料の十分な効果は得られなくなるので、施工する際には注意が必要です。
塗りムラが発生する原因は、使用する塗料の量や塗り方によるものや、下地処理が十分に施されていない場合が考えられます。
また、高温多湿な環境では塗料の乾燥が不十分になってしまうことが多く、塗りムラが発生しやすくなります。
遮熱塗料を均一に施工するためには、天候条件などもふまえて施工計画を立てることが重要です。
メンテナンス不足
遮熱塗料を使用する場合、メンテナンス不足によって遮熱塗料の効果が低下することがあります。
メンテナンス不足による劣化の原因としては、塗膜の汚れや劣化、施工面の色の濃さ、塗料の種類などが考えられます。
遮熱塗料を使用する場合は、定期的なメンテナンスが重要です。
メンテナンスを怠ると効果が低下し、塗膜が劣化してしまうことがあるので注意しましょう。
リメイクホームにお任せください!
ここまで遮熱塗料の特徴や価格、耐用年数、メリット、デメリットなどについて解説してきました。
結論から言うと、遮熱塗料はあまり推奨していません。
その理由は、遮熱塗料は劣化が激しいため、長期的なメンテナンスが必要となるからです。
どんな家でも遮熱塗料を使用すれば効果が得られるわけでもなく、施工環境が整っていないと難しい工事でもあります。
また、遮熱塗料は一般的な塗料よりも高価であるため、コストの問題がある場合は使用しない方が得策です。
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