この記事を読んでいるあなたは、
- 外壁リフォームで使用されるガルバリウム鋼板について知りたい
- 外壁をガルバリウム鋼板にする方法を知りたい
- 外壁リフォームでガルバリウム鋼板にするメリット・デメリット
上記のように考えているかもしれません。
今回は、そんなあなたに向けて「外壁リフォームで使用されるガルバリウム鋼板の施工法やメリット・デメリット」などをお伝えしていきます。
外壁リフォームで使用するガルバリウム鋼板とは?
外壁リフォームに使用されるガルバリウム鋼板は、亜鉛メッキ鋼板にアルミニウム・シリコン合金をめっきすることで、より高い耐久性と防食性を持たせた外壁材です。
ガルバリウム鋼板は、外壁材としての耐久性や美観性、施工性に優れており、建築現場で広く利用されています。
また、熱反射率が高く、太陽光線を反射しやすいため、夏場の室内温度上昇を抑える効果があります。
さらに、亜鉛メッキの層が腐食を防ぐため、錆びにくいのも特徴のひとつです。
ただし、ガルバリウム鋼板でも劣化や傷つきは避けられないため、適切なメンテナンスが必要になります。
外壁リフォームにおいては、建物のデザインや求める性能などを加味して、適切なガルバリウム鋼板を選定しましょう。
外壁リフォームでガルバリウム鋼板にする方法
外壁リフォームでガルバリウム鋼板にする方法は、以下の2つです。
それぞれの方法を解説します。
外壁カバー工法
外壁カバー工法は、既存の外壁材を残し、その上からガルバリウム鋼板を施工するリフォーム方法です。
外壁材が二重になるため、外壁材の耐用年数だけでなく、遮音性や断熱性も向上させられます。
また、既存の外壁材の撤去・処分費も発生しないため、比較的安価で費用を抑えて実施できます。
施工日数も数日で終了するため、周りの住民からのクレームが不安といった方でも安心です。
ただし、外壁材が二重になる分、建物の耐震性の低下が懸念されます。
ガルバリウム鋼板はほかの外壁材と比べて軽量ではありますが、1枚張りの外壁材と比べると重くなってしまいます。
外壁張り替え
外壁張り替え工事は、既存の外壁材を撤去し、新たに違う外壁材に張り替えるリフォーム方法です。
既存の外壁材に著しい剥離や腐食といった劣化がみられ、下地まで腐食し外壁カバー工法でも対処できない場合に、外壁張り替え工事が行われます。
外壁材と一緒に防水紙や下地の補修・交換を行うので、建物全体の耐久性向上につながります。
また、外壁材を丸ごと交換するので、建物の軽量化やイメージチェンジを図れる点もメリットのひとつです。
ただし、部分的な回収の外壁カバー工法と比べ、撤去・処分費用がかかるため、施工費用は高くなります。
ガルバリウム外壁にする費用相場
ガルバリウム外壁にする費用相場は、15,000円~20,000円/㎡です。
外壁リフォームを検討している方は、そのほかの外壁材と比較してみましょう。
ガルバリウム外壁のメンテナンス周期
ガルバリウム外壁のメンテナンス周期は、25~30年に1度です。
周期を迎えたら、外壁塗装工事などで再度メンテナンスを実施しましょう。
また、上記のメンテナンス周期はあくまで目安です。
定期的に点検し、劣化がみられたらすぐに専門業者にメンテナンスを依頼しましょう。
外壁リフォームでガルバリウム鋼板にするメリット
外壁リフォームでガルバリウム鋼板にするメリットは、以下の3つです。
ひとつずつ解説します。
軽量で耐震性が向上する
ガルバリウム鋼板は、サイディング外壁などよりも薄く、外壁材としては軽量です。
そのため、ガルバリウム鋼板を外壁材に採用すれば、地震や台風の際に建物にかかる負荷を軽減できます。
また、その軽量さから外壁カバー工法にも適しており、ほかの外壁材を重ね張りするよりも容易に施工が可能です。
モルタルなどからガルバリウムに張り替えることで、建物の耐震性向上が期待できます。
錆びにくく耐用年数が長い
ガルバリウム鋼板は、アルミニウムや亜鉛、シリコンの合金メッキによって耐食性を向上させた金属素材です。
耐用年数は25〜30年と高寿命で、従来のトタンより寿命が長く、メンテナンスの必要性も少ないため、コストパフォーマンスにも優れています。
その耐久性の高さから地震や台風などの自然災害にも強く、建物の耐震性向上にもつながるため、多くの建物で使用されています。
凍害に強い
寒冷地では、外壁材が含んだ水分が凍結し、凍害を起こすことがあります。
ガルバリウム鋼板は金属で作られた外壁材なため、窯業系サイディングなどの外壁材と比べて吸水性が低いです。
そのため、凍害が発生する可能性が低く、特に寒冷地での採用が多くみられます。
また、吸水性の低さは、雨漏り発生のリスク軽減にもつながります。
雨の日が多い地域や寒冷地の建物にガルバリウム鋼板はおすすめです。
外壁リフォームでガルバリウム鋼板にするデメリット
外壁リフォームでガルバリウム鋼板にするデメリットは、以下の3つです。
それぞれ解説します。
錆びが発生する恐れがある
ガルバリウム鋼板は亜鉛メッキが施されているため、そのほかの金属製の屋根材と比べると錆びにくいです。
ただし、耐用年数には限界があり、鋼板表面に傷がついた場合や、亜鉛メッキが劣化した場合には、鋼板表面に錆びが発生する可能性があります。
また、取り付け部分や雨樋など、露出した金属部分にも錆びが発生しやすくなります。
そのため、定期的なメンテナンスを行い、耐久性を保つことが重要です。
結露が発生しやすい
ガルバリウム鋼板は金属製で断熱性が低いため、施工する際は建物に断熱性を持たせるために隙間なく設置します。
その結果、機密性が高まり、結露が起こりやすくなってしまいます。
また、ガルバリウム鋼板は、放熱率の高い屋根材です。
夜間に鋼板表面が急速に冷え、鋼板表面に結露が発生することがあります。
結露はカビや腐敗、金属の腐食などの被害を引き起こすことがあります。
そのため、断熱材を使うなど、鋼板表面の結露を防ぐ施工が必要です。
遮音性・断熱性に劣る
ガルバリウム鋼板は金属製なため、窯業サイディングなどと比べると遮音性・断熱性が低い特徴があります。
冬場は室内から熱が逃げやすく、夏場は外気の熱が室内に侵入しやすくなります。
そのため、断熱材を併用するなどして、快適な室内環境を維持するための工夫が必要です。
また、ガルバリウム鋼板は音を反射しやすいため、気になる方は遮音性の高いボードを併用するなどして周辺の騒音を遮断しましょう。
ガルバリウム鋼板のリフォームで後悔しないためのポイント
ガルバリウム鋼板のリフォームで後悔しないためのポイントは、以下の3つです。
それぞれみていきましょう。
フッ素コーティングで錆びを防ぐ
ガルバリウム鋼板は、亜鉛メッキが施されており錆びにくい外壁材です。
ただし、鋼板表面に傷がついた場合や、亜鉛メッキが劣化した場合には、錆びが発生する可能性があります。
錆びが発生しないわけではないため、耐用年数を向上させるための施工と、定期的なメンテナンスが必要です。
その方法のひとつとして、フッ素コーティングがあります。
フッ素コーティングは、非常に耐久性が高く、錆びや腐食、汚れなどから鋼板を保護してくれます。
フッ素コーティングを行うには専門知識と技術が必要なため、施工は専門業者に依頼しましょう。
断熱材の併用で断熱性を高める
ガルバリウム鋼板は金属製なため、遮音性・断熱性が低い外壁材です。
熱が逃げやすく、熱が室内に侵入しやすい特徴があるため、断熱材を併用して快適な住環境を整えましょう。
断熱材は外壁だけでなく、天井や床などに取り付けられ、熱の伝導を遮断してくれます。
また、断熱材にはさまざまな種類があり、性能や価格にも差があります。
適切な断熱材を選ぶためには、専門業者への相談が最適です。
外壁塗料の色選びを慎重に行う
外壁塗料の色選びは、建物の外観を左右する重要なポイントです。
景観に合った適切な色を選ぶことで、建物の美観性が保たれ、周囲の環境にも調和します。
また、外壁塗料の色選びは、気候条件にも注意が必要です。
寒冷地では、暖色系の色を選ぶことで、室内の温度を上げられます。
一方で、猛暑地で明るい色を採用すれば、太陽光を反射し建物内部の温度上昇を防げます。
さらに、耐久性や色あせに強い外壁塗料を選べば、色あせや劣化が起こりにくくなるため、専門業者に相談しておすすめの塗料を使用しましょう。
外壁リフォームならリメイクホームにおまかせください!
外壁リフォームで使用するガルバリウム鋼板のメリットやデメリット、施工手順まで解説しました。
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