外壁塗装をお考えの方で、コーキングやシーリングという言葉を耳にした方も多いのではないでしょうか。
コーキングやシーリングの工程は、外壁塗装において必要不可欠な存在です。
これらの存在を知らなかった方に向けて、今回は、外壁塗装におけるコーキングの重要性や役割について解説します。
このページで分ること
コーキングとシーリングその違いって?
コーキングとは、壁の目地などの隙間を埋めるために充填剤を入れることを指します。
外壁材同士の隙間や、窓のサッシ周り、浴槽と壁の隙間などで使用されていることが多いです。
気密性や防水性を高めることを目的として行われます。
コーキングと似た言葉で「シーリング」という言葉もよく用いられます。
それぞれの英語を訳すと、コーキングは「詰め物をする」という意味で、シーリングは「密閉する」という意味です。
コーキングは詰め物で気密性を高めること、シーリングは防水性を高めるために詰め物をすることと捉えられます。
ただ、機能的にもほとんど違いがないため、両者の違いは曖昧です。
また、外壁塗装の工事において両者の施工内容に違いはありません。
呼び方が統一されていないことで、混乱を招いてしまう原因になっていますが、あまり気に留めなくて良いでしょう。
コーキングやシーリングに使われる充填剤の材料は樹脂です。
種類によって役割が変わってくるため、それぞれの特性については後ほど詳しく紹介します。
コーキング工事は10年に1度のペースで、目地の打ち替えや増し打ちと言った補修が必要となります。
補修が必要かどうかは、日々の経過観察が重要になってきます。
補修が必要な段階の目安は、コーキング材と塗装面との間に隙間ができているかどうかです。
「剥離」や「破断」の症状が見られたら補修を行うようにしましょう。
その際、コーキングを自分で行うことも可能です。
既存のコーキングを除去した後、養生を行い、充填剤の塗布を行います。
ただ、慣れていないと相当な時間を要したり、仕上がりが悪くなったりするので、業者に依頼することをおすすめします。
費用について心配な方は、外壁塗装の寿命とコーキング材の寿命を合わせることで、足場代を節約できます。
一般的なコーキング材の耐用年数は5年と言われていますが、長寿命のシーリング材だと耐用年数が15年のものもあります。
業者と相談して、見積もりを出してもらってから着手するようにしましょう。
ただしコーキング材のメーカーによっては30年の耐久年数があるという商品も発売されていますが、現実問題として30年という年数を真に受けるのは危険ですのでご注意ください。
コーキングとシーリングのできること
ここでは、コーキングやシーリングを行うことでどんなメリットがあるのかについて紹介します。
ひび割れの補修
ひび割れの補修の目的でよく用いられます。
外壁のひび割れの補修を行うことで、雨水などの外的要因の侵入を防げます。
コーキング材はゴムのように伸縮性があるため、柔軟に変形します。
また、ひび割れが再び起きないように、緩衝材として衝撃を吸収する役割も担っています。
外壁は温度差による伸縮、地震の揺れなど、外的要因によって何らかのダメージを受けています。
そのダメージを和らげるクッション材としてコーキング材を使用するのです。
防水効果
建物を劣化させる原因の一つに、雨水による水分があります。
建物には外壁や窓サッシなどさまざまな部分に隙間が存在します。
そのような隙間から水が内部に浸透しないように、保護して耐久力を担っているのもコーキングです。
コーキングが外壁だけでなく、浴室などの水廻りにも重宝される理由です。
つまり、コーキングを用いることで、住宅の寿命を延ばすことができ、総合的なメンテナンスコストを削減することにもつながります。
コーキングとシーリングの種類
コーキング工事で使用されるコーキング材は大きく「定形コーキング材」と「不定形コーキング材」の2種類に分類されます。
両者の違いは、その名の通り、形状が定まっているかいないかです。
乾燥するとゴム状に変化するものが不定形コーキング材に当たります。
ここでは、不定形コーキング材に分類されるものの種類とそれぞれの特徴について紹介します。
不定形コーキング材には「シリコン系・変成シリコン・ウレタン系・アクリル系」の4つの種類が存在します。
シリコン系は水廻りで使用されます。
他のものと比べて、耐久性・耐熱性・撥水性に優れているのが特徴です。
ただ、水分や樹脂等を弾く性質から、塗装を行う塗料も弾いてしまう為使用できません。
そのため、自分で外壁のシーリングを行うことを考えている方は、シリコンのコーキング材を使用しないようにしましょう。
変成シリコン系は外壁に使用されます。
水廻りにも使用することが可能で万能なコーキング材です。
ただ、シリコン系と比べて耐久性に劣り、乾燥期間が長く掛かる為、水廻りの修繕で使用する場合はこの点に注意が必要です。
施工箇所に応じて検討しましょう。
ウレタン系は密着性に優れていることから、コンクリートや木材の補修に使用されます。
硬化すると弾力性に富んだ仕様になることから、異質材にも用いられます。
ただ、紫外線に弱い側面を持つため、ウレタン系のコーキング材を用いた場合には、上から塗装する必要があります。
アクリル系は外壁の補修に用いられていました。
耐久性が低いことから、今ではアクリル系を選ぶ人はあまりいません。
ただ、他のものと比べて材料費が安いのが特徴です。
コーキング材を選ぶ際には、経済的な面と機能面から総合的に検討しましょう。
まとめ
今回は、コーキングやシーリングについての基礎知識を紹介しました。
コーキングは壁の目地やひび割れ補修など、お住まいを守るために大きな役割を担っています。
また、コーキングとシーリングは呼び方が異なるだけで、同義だとということをお伝えしました。
コーキングについてお困りの方は、当社までお問合せください。
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