外壁工事をご検討の際よくどんな塗料が持つの??とかフッ素が一番良いんだよね?とかお客様に聞かれます。私はその時まずはお客様に「どんな塗料を使うかよりどんな工事をするかが大事ですよ」とお答えさせて頂いています。
下地処理が大切
お客様が塗料の質問をされる場合、多いのが訪問業者から塗料の良し悪しや価格について重点的に説明を受けておられます。全部が全部ではありませんが、私の個人的な意見としてはそのような業者で工事の依頼をするのはやめた方がいいと思っています。なぜかと言うと、塗料はあくまでもお化粧で、お化粧前に洗顔をしない方やケガをして血が出ているのにいきなりお化粧をする人はいませんよね?誰でもお化粧の前に洗顔で、油や汚れを落とすし、ケガを治療してからお化粧をします。外壁工事もそれと同じで、塗装をする前に必ず入念な下地処理を行います。
下地処理の主な項目は3点です。
1.高圧洗浄をしっかり行う
2.目地に施工されているシーリングを補修する
3.上塗りの前の下地材を塗装する
もちろん各項目ごとにも数々の施工方法があります。どんな方法が良いのか、さらに掘り下げて検討する必要があります。
塗料選びはそれに比べて単純です。基本的には何年持つかだけ検討すればよいので(笑)←塗料メーカーに怒られる(;^_^A
正直、全ての塗料の性能が立地条件に大きく左右される為、カタログ上に記載されている機能が発揮されているのか定かではありません。特に低汚染や防カビ機能は、各メーカーのカタログに掲載されていますが、A社と比較と記載されるにとどまり、どのくらいの性能があるのか分かりません。塗料の良し悪しは実績で見るしかないかと思います。ただし唯一、耐侯性に関しては※促進耐侯性試験のデータを元に比較することが出来る為大変参考になります。
※促進耐候性試験に関してはこちらを参考にしてみてください。
話を下地処理に戻します。では1から順番に施工方法をご紹介させて頂きます。
1.高圧洗浄
高圧洗浄にはバイオ洗浄という方法があります。
バイオ洗浄のメリットはカビや藻に対して効果を発揮します。外壁がカビや藻で非常に汚れている場合は良いのですが、ただコストが高くなる為必要性が無い場合は無理に行う必要はありません。後、植栽を大事にされているお宅もお勧めできません。枯れてしまうことがあります。
私なりの結論は外壁にクリヤー塗装(透明)を行う時以外は必要がないとおもいます。
2.シーリング補修
シーリングの補修施工方法としようする材料の2点を検討する必要があります。
最初に施工方法をご紹介します。施工方法は大きく分けて3つあります。
A 増し打ち =既設のシーリング上にプライマーを塗布しその上からシーリングを打設する方法。
〇メリットは 価格が安い 早い
〇デメリット 耐久性が低い
B 打替え(先打ち) =既設のシーリングを撤去して新しいシーリングに交換する方法
〇メリット 耐久性が高い
〇デメリット 価格が高い 塗料をシーリングの上に塗装する為、塗料とシーリングの間で不具合が起こるリスクがある。
C 化粧打ち(後打ち)=塗装後終了にシーリングを撤去し打替えを行う方法
化粧打ちについてはこちらをご覧ください。
〇メリット 耐久性が高い 塗料とシーリングとの間で起きる不具合が起きない。
★添付写真のように塗料メーカーのカタログにシーリングの上に塗装をしないでくださいと記載されています。
〇デメリット 価格が高い 外壁塗装終了後に作業する為、掃除や手直しなどが発生しやすい(手間が掛かる)
シーリングの施工方法まとめ
どの施工方法が一番良いか答えるとしたら、Cの化粧打ちにはなりますね!!塗料メーカー自体が推奨していますからね(笑)ほとんどの業者様は化粧打ちを経験したことがありませんので、推奨されることはありませんが、当社の化粧打ちの施工ブログを読んでいただけると幸いです。ただ部位や様々な条件でA・B・Cどの方法で補修をするのかは業者様に相談し適宜方法を決めましょう。
次に使用するシーリング材を検討します。
シーリングの種類も塗料と同じく数や種類が豊富です。そこで大事にするpointをまとめます。
★膨張・収縮に対する耐久性
JIS企画で7020 8020 9030 10030の4種類に分かれます。 端的に説明するとオーブンで焼き伸長を繰り返し耐久性を実験します。数字の前の二桁がオーブンの温度で、後ろの2桁が伸長率です。例えば7020なら70度のオーブンで焼いて20%の伸張に耐えられるかどうかですね。滅茶苦茶略していますので、正確な情報が欲しい方はこちらのP5・P6をご確認下さい。
★耐侯性
JISで膨張・収縮に強くてもそれが長期に渡り継続できなければ良いシーリングとは言えません。紫外線の劣化で固くなるのが遅いシーリングも良いシーリングと言えます。
★シーリングの上に塗料が塗れるかどうか
シーリングの種類によっては塗料を弾いてしまい塗装出来ない素材の物もあります。
3.下地調整材について
下地調整材も種類があり、こちらも大きく3種類でご説明し致します。
★シーラー
特徴 含浸性が高く、下地と上塗りの付着力を3種類の中では一番高める効果があります。
ただ、膜厚が薄い下塗りになる為、下地にヒビや大きな模様がある場合にシーラー塗布後に上塗りをすると下地の状態で吸い込みムラが出たり、下地のパターンによって仕上がりが影響しやすい為、仕上がりは悪くなる場合があります。
★フィラー
特徴 粘土が3種類の中で一番高くひび割れの上に塗装しても塗料で埋まる場合があり、シーリング等の下地処理を必要としない場合があります。
ただ、付着力が3種類の中では一番落ちてしまうことと外壁サイディングへの塗装は各メーカーが懸念しています。(直射日光で熱にさらされて、熱膨れ現象が起きてしまします。)
★サフェーサー
シーラーとフィラーの中間のような塗料で、荒れた下地やサイディングへの塗装も積極的に行える最も優れた下地材です。但しコストは3種類の中では一番高額です。
下地調整のまとめ
下地調整材は組み合わせて塗装すると双方の良いところが追加されるので、組み合わせ次第では更に耐久性をあげることも出来ます。工数が増え工期と価格に影響する為、組み合わせて塗装する場合は慎重検討するようにしてください。但し必ず一番最初に塗装するものは2回目に塗装するものより付着力の高い物を塗装するようにしないと組み合わせる意味が無くなります。ご注意ください。
リメイクホームではお客様の要望にはしっかりお応えしますが、自分達が自信を持ってご提案出来ない工事の施工方法を依頼された場合は、上記のことをしっかり説明させて頂きます。それでもお客様にご理解頂けない場合はこちらからお断りする場合も出て来るかも知れません。価格面や工期の面でご負担をお掛けするかも知れませんが、当社は手抜きは致しません!!ご了承頂けますと幸いですm(__)m
受注を優先する企業はだいたい下地処理をサボって価格を安くしているか、「当社の塗料は他にありません」といってい相場よりやたら高く価格を設定し大幅に値引きをしたりします。なんか変だと思ったら必ず他の企業にもご相談をしてください。当社にご相談頂ければ、ご縁が無くても、お話を聞いて良かったと言って頂ける自信はあります。
長くなりましたが最後までお読み頂き誠にありがとうございました。
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