『屋根ってどれぐらいの寿命があるんだろう?』そんな疑問を持ったことはありませんか?
屋根材の種類によってはメンテナンスが必ず必要になります。
屋根のリフォームを検討する際に、自分の家に使っている屋根材の種類や特徴を知ることでよりスムーズにメンテナンス(リフォーム)の依頼をすることができます。
そこで今日は、屋根材の種類や特徴・耐用年数について詳しく解説していきます。
ご自宅の屋根を観察して比較してみてくださいね。
このページでわかること
屋根の耐用年数
耐用年数とは?
屋根材の耐用年数とは、次回メンテナンスが必要となる期間の事を指します。『屋根材の寿命時期』と言い換えると分かりやすいかもしれません。
屋根としての機能が保てる間はいいですが、屋根材の耐用年数が過ぎてしまうと多くの屋根材は経年劣化でひび割れや塗膜の剥がれといった傷みが発生します。この経年劣化を放置し続けてしまうと、気づいていないうちに屋根の内部を傷めてしまい雨漏りが発生してしまっているケースがあります。
耐用年数を把握することで、屋根のメンテナンス時期はいつ頃なのか分かるためメンテナンスの計画が立てやすくなります。ご自宅で使用されている屋根材の耐用年数はどれぐらいなのか知っておくことが重要です。
しかし、耐用年数はあくまでおおよその期間になるため、立地条件など何かしらの理由で耐用年数よりも早く屋根材が劣化していることもあります。自分の家の屋根はどうなんだろう?と心配な方は、専門業者に調査してもらいましょう。
屋根材の種類と特徴
まずは、屋根材の種類をご紹介していきます。
瓦屋根
和瓦(陶器系)
数多くある屋根材の中で最も耐久性が良いと言われる屋根材です。
また高耐久ということからメンテナンスがほとんど必要ないため、メンテナンス費用が掛かりにくいのがメリットの1つです。
しかし瓦が破損してしまったりズレてしまったりした場合は、瓦1枚だけの交換は可能ですが足場が必要になったりし専門の業者に交換してもらう必要があったりと、それなりの費用がかかってしまいます。
また瓦自体のメンテナンスはそうそう必要ありませんが、屋根材と屋根材の隙間を埋める漆喰という防水材が劣化する為、漆喰の交換や重ね塗りをする必要はあります。
和瓦(陶器系)の代表的な経年劣化
- 漆喰の経年劣化
セメント系(モニエル)
セメント系の瓦は、和瓦に比べて費用を抑えられる瓦屋根として取り入られました。
陶器瓦屋根と違い紫外線によって表面の塗装が早く劣化してしまうことから定期的なメンテナスが必要になります。
しかも最大のデメリットは、新品の時に塗装されている塗装の密着性が弱く剥がれやすいことから塗装メンテナンスの際は、一度既存塗膜をすべて剥がしてから塗り直すのが好ましく莫大な費用が掛かってしまいます。
セメント系(モニエル)の代表的な経年劣化
- 塗膜の剥がれ
- 瓦の割れ
スレート屋根(カラーベスト・コロニアル)
スレート屋根は、比較的費用を抑えて施工することができるので戸建て住宅の新築時に採用されることが多いです。
また屋根材自体はかなり薄く、セメント瓦や和瓦などと比較して軽量なため耐震性に優れています。しかし耐久性は他の屋根材と比較するとよくない為、10年に1度の塗装メンテナンスが必要になります。
耐用年数は10~25年となり30年以上経過したスレート屋根は、屋根の機能自体がなくなってしまう為、新しい屋根に葺き替えるかカバー工法をする必要があります。
スレート瓦の代表的な経年劣化
- 色褪せ
- ひび割れ
- 欠け
- コケ
- 反り など
アスファルトシングル
アスファルトシングルは、海外でよく使用されている屋根材です。
防水性や防音性に特化しており、重量もかなり軽いため耐震性にも優れています。
しかし日本は地震が多い国ということもあり、地震でアスファルトシングルがズレてしまい施工不良が起こりやすいため日本ではアスファルトシングルを施工するお宅が少ないです。
アスファルトシングルの耐用年数は20~30年と言われていますが、10年に1度の塗装でのお手入れをする必要があります。
アスファルトシングルの代表的な経年劣化
- コケ
- 塗膜の剥がれ
- 屋根材の剥がれ・浮き
ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板は、高耐久の金属製の屋根材です。
錆が発生しずらく、軽量で既存の屋根材の上から施工出来る場合も多くあります。これをカバー工法といい、廃材処分費や撤去作業費が不要な為エコやコストダウンを図れることから近年では多く採用されています。
※商品によりますが遮熱効果や断熱性・遮音性もあります。
ガルバリウム鋼板は、耐久性の高い屋根材ということからメンテナンスフリーと思われがちですが、劣化がしずらいというだけで塗装によるメンテナンスが必要な時期がいずれは来ます。
耐用年数は20~30年です。
ガルバリウム鋼板の代表的な経年劣化
- 色褪せ
- 錆びの発生
瓦棒
瓦棒という屋根材は、別名トタン屋根とも言われます。
近年の瓦棒はガルバリウム鋼板が採用されていますが、1990年以前の建築物の瓦棒は亜鉛鋼板でできている場合が多いため10年前後で錆が発生し20年以上放置すると穴が空き雨漏りに直結しているお宅もあります。瓦棒は金属系の屋根材の中では水下方向(縦方向)に向けて材料を張ることから雨漏りが大変起きにくいとても優れた屋根材といえます。
施工がしやすく金属屋根材の中では費用が抑えるやすい為予算が少ない方にはおススメの屋根材です。
デメリットは断熱材が裏打ちされた商品が無いため雨音がしやすかったり室内に熱が伝わりやすかったりします。また好みはありますが、見た目的にもあまり人気がないので、屋根の勾配がきつい家ではあまりお勧めできないかもしれません。
瓦棒の代表的な経年劣化
- 錆びの発生
各屋根材の耐用年数一覧
各屋根材の耐用年数早見表
屋根の種類 | 耐用年数 |
---|---|
瓦(陶器系) | 50年以上 |
瓦(セメント系) | 30~40年 |
スレート瓦(カラーベスト・コロニアル) | 15~30年 |
アスファルトシングル | 20~30年 |
ガルバリウム鋼板 | 20~30年 |
瓦棒(亜鉛鋼板) | 10~20年 |
もし耐用年数が過ぎてしまったら?
では耐用年数が過ぎてしまった場合はどうしたらよいのでしょうか?
耐用年数が過ぎてしまった屋根は何かしらの経年劣化が発生していることがほとんどなので、専門業者に屋根の調査を依頼しましょう。
場合によっては耐用年数が過ぎてしまっても最小限の傷みしか発生していないこともありますし、思っているよりもかなり傷みが進行している場合もあります。
まずは自分の家の屋根がどのような状態になっているのか把握することが大事です。
そして屋根の診断によってメンテナンスが必要なのかどうか判断していきましょう。
屋根のリフォームをする際の注意点
専門業者に依頼する
屋根のリフォームと言っても1つの業者ですべての屋根のリフォームを行えるという事はあまりありません。
金属系の屋根のリフォームをしたいと考えているのであれば板金工事が可能な会社に依頼しなくてはいけません。また瓦屋根であれば葺き替え工事が可能な会社に依頼してください。リフォームを依頼した会社に専門の業者が在籍していなければ、外注に依頼しなくてはいけないのでその分費用が掛かってしまいます。
ちなみに屋根の葺き替えの際は既存の屋根材の解体を屋根を葺き替える職人さんがやってくれる業者を選んでください。安く施工する為に屋根の撤去のみを外国人の解体専門業者が行うケースをたまに見かけるのですが、屋根材の撤去時に壊してはいけない屋根の下地を痛めたり、作業中に雨が降ってきても養生を丁寧に出来なかったりとトラブルが多発しています。
リメイクホームでは、各屋根のリフォームを施工できる業者が在籍しているので全て対応可能です。
リフォームで屋根の種類を変える場合は要チェック
リフォームする前の屋根材の種類によっては、構造的に持たない場合や屋根の勾配によってリフォーム時に選択した屋根材と相性が合わないというケースがあります。
依頼する会社としっかりと事前打ち合わせを行い、選択した商品が実際に適合するのか確認をしましょう。
まとめ
屋根の種類やその屋根材の耐用年数について理解して頂けましたか?
屋根によっても耐用年数というメンテナンスが必要になる期間は様々です。自分の家に使っている屋根の種類やその屋根の耐用年数を把握することで、計画性を持ってメンテナンスを行うことができます。
特に屋根は雨漏りが発生しやすい箇所です。大切な家をできるだけ長く住むためにも専門の業者に屋根の診断をしてもらい、その屋根に適したメンテナンスを行いましょう。
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