『屋根のカバー工法の費用どれくらいだろう?』そんな疑問を持ったことはありませんか?
屋根材の種類によってはメンテナンスが必ず必要になります。
屋根のリフォームを検討する際に、塗装工事とカバー工法・葺き替えと様々あります。
自分の家の屋根材の種類や特徴等を知ることでスムーズにメンテナンス(リフォーム)の依頼をすることができます。
そこで今回は、屋根のカバー工法の単価について詳しく解説していきます。
塗装については、以前のコラムやブログに投稿してますので、ご確認下さい。
このページでわかること
カバー工法とは?
既存の屋根材の上から、防水シート(ルーフィング材)を敷き新しい屋根材を乗せて被せる工法です。
屋根のカバー工法=重ね葺き
カバー工法は、新しい屋根材を取り付けるという点では葺き替えと同じで屋根材の施工費と材料費は掛かかりますが、既存の屋根材を残したまま施工しますので、撤去費用がかからず環境面・コスト面・工期の短縮といった面でも様々なメリットがあります。
しかし、屋根の重量増加や、既存の屋根の劣化が激しい場合には通常はカバー工法は施工できません。
またカバー工法は葺き替えと違って、施工する屋根材を選ぶという特徴があります。
それは既存の屋根材の上に新しい屋根材を新設するということもあり、既存の屋根の形に合わせた上葺き材を使用するもしくは既存の屋根材自体がフラットである必要があります。
そうしたことから既存の屋根材がどんな屋根材でもカバー工法が出来るという訳ではありません。
もちろん多少のコストのこと等気にしないという方であれば既存の屋根材を一度剥がして新しい屋根材を葺き替え屋根のデザインを新に変更するリフォームを検討することが出来ます。これを一般的に『屋根の葺き替え工事』と呼びます。屋根の葺き替えは前者で説明したカバー工法と比較すると既存の屋根材を剥がして処分してしまう分軽量且つ大幅なデザイン変更が出来る点においてはメリットがあります。ただし昨今廃材処分費も年々高騰していることや新しい屋根材に合わせた下地組み等も必要になるケースがある為、膨大なコストが掛かることから費用面でのデメリットが多いと言わざるを得ません。※ざっとした目安になりますが、30坪くらいの屋根で40万円~80万円程度が余分に必要だと予測されます。
したがって屋根の葺き替え工事は下地がフラットに出来ないケースを除くとほとんどの場合施行されない工事方法です。やはりコストパフォーマンスが高く高耐久性能があるカバー工法が葺き替えに比べて、人気があるリフォーム方法です。
まれに予算がかかっても、スレート材(カラーベスト)を撤去して葺き替えを希望される方もおられますが、コストの問題だけではなくスレートはアスベストが混入してる商品が多数ある為ただの瓦礫としては処分できず処理困難物扱いになる為余程のことが無い限りはお勧めしていないのでお見知りおきください。
カバー工法の相場
スレート屋根にカバー工法をした場合。
※参考価格
大体 1㎡×7000円前後+足場代20万円前後に×消費税となります。
例① 100㎡の屋根
(100㎡×7000円+足場代20万円)×消費税=約90万円になります。 屋根のカバー工法の工事費の概算になります。
※屋根の劣化状況や、屋根の形状によっても費用は大きく変わってきます。
屋根の形状は様々で切妻屋根と寄棟屋根(複合屋根)を比較すると面積がほぼ同じでも工事費は2倍近く変わる場合もあります。
入母屋の屋根の形の場合なら3倍以上必要となることもあります。
また形だけでなく1階平屋部分のペースがあるお宅だと大屋根だけではなく、下屋根(一階の住居の上の屋根)もあることから増えた屋根材に使用する材料が大幅に増える為、費用が高くなります。
複合屋根と同様に、屋根の面数が増えると様々な部品が必要になる為、費用が大きく掛かります。また、屋根の種類だけでなく、建物の階数や住宅前の道路の道幅などの周辺環境によって工事費用が変動します。
カバー工法の細かな詳細
工程 | 内容 | 平均単価 |
---|---|---|
親切屋根材施工費 |
|
5,000~8,000円/㎡ |
屋根下地補修(木下地) | 下地補修・木下地 | 1,000~1,500円/m |
防水シート(ルーフィング材) | メーカー、グレードによって異なる | 500~1,500円/㎡ |
軒先板金(スターター・唐草) | 参考写真1 | 1,000~1,500円/m |
ケラバ板金 | 参考写真2 | 1,000~1,500円/m |
棟板金 | 参考写真3 | 4,000円/m |
運搬費・雑費・足場代 | 足場組・解体・運搬 | 20万~30万円 |
参考写真
軒先板金(参考写真1)
唐草
ケラバ板金(参考写真2)
手前 施工後
奥 施工前
棟板金(参考写真3)
黒い板金部分
屋根の形状によって費用が変わる?
カバー工法にかかる費用は、使用する屋根材・防水シート(ルーフィング材)のグレードや施工環境(屋根の勾配角度)や屋根面の数によっても左右されます。
寄棟屋根か切妻屋根かによっても全体の数量=費用が違ってきます。
切妻屋根
寄棟屋根
屋根の種類は大きくわけて、屋根の面が2面である「切妻(きりづま)」と、外壁の形状にあわせて5面や6面に分かれる「寄棟屋根」や「複合屋根」があります。
屋根の面が少ない「切妻屋根」は比較的施工費用が安く、屋根の面が多い「寄棟屋根」「複合屋根」は費用が高額になります。
寄棟屋根や複合屋根は、屋根を固定する板金部分が多く、その分の補修費用もかかるためです。
屋根形状パターン
切妻屋根
寄棟屋根
寄棟屋根
複合屋根
片流れ屋根
急こう配屋根
大屋根+下屋根
屋根の面が二つである「切妻(きりづま)屋根」であれば、安く済む傾向があります。
一方「寄棟(よせむね)屋根」など面が多い屋根や、複雑な形状の屋根の場合は、比較的高額になってしまうでしょう。
事例① 屋根100㎡ 切妻屋根 板金部+唐草+ケラバ板金+屋根材カット(加工)費→量が少ない
屋根工事総額(足場込み) | 約130万円前後 |
---|
棟板金 | 12m |
---|---|
唐草 |
24m |
ケラバ板金 | 28m |
※切妻屋根で100㎡の屋根だと...
棟板金や唐草やケラバ板金のm数が合計約64m
比較的、施工しやすい屋根形状+屋根材カット
(加工)費→量が少ないので、費用が安くなります。
ただ事例②のパターンだと…
事例② 屋根100㎡ 寄棟屋根 板金部+唐草+屋根材カット(加工)費→多い
屋根工事総額(足場込み) | 約150万円前後 |
---|
棟板金 | 38m |
---|---|
唐草 | 44m |
※寄棟屋根で100㎡の屋根だと...
棟板金や唐草のm数が合計約82m
事例①の屋根と同じ㎡数でもここのm数が違って多くなります。
更に屋根材が長いヶ所もあれば短いヶ所もあるので施工費が高くなります。なので
(加工)費→量が多いので、費用が高くなります。
使用する屋根材の数量も多くなります。
各屋根材の耐用年数早見表
屋根の種類 | 耐用年数 | 費用 |
---|---|---|
瓦(陶器系) | 50年以上 | 10,000円~/㎡ |
瓦(セメント系) | 30~40年 | 10,000円~/㎡ |
スレート瓦(カラーベスト・コロニアル) | 15~30年 | 5,000~8,000円/㎡ |
アスファルトシングル | 20~30年 | 6,000~10,000円/㎡ |
ガルバリウム鋼板 | 20~30年 | 6,000~10,000円/㎡ |
瓦棒(亜鉛鋼板) | 10~20年 | 3,000~5,000円/㎡ |
屋根材も様々あります。
耐久年数も違えば費用単価も違ってきますので、どの屋根材が適しているか
専門業者にご相談下さい。
まとめ
屋根の広さなどにもよりますが、カバー工法の場合は7日~10日ほどで完成するのが一般的です。
少しでも早く屋根工事を終わらせたい人には最適なリフォーム方法なのです。
カバー工法は、古い屋根の上に新しい屋根材を重ねるため断熱効果が向上するのも大きなメリットです。屋根に断熱効果が増すのは、単純に屋根の厚みが2重になるからです。ただ、使用する屋根材によっても断熱の効果は異なります。
効果的に断熱効果を得たい場合は、断熱材付きの屋根材を選ぶのがおすすめです。屋根材の裏に断熱材が貼り付けられているので、室温を外部に逃げにくくしてくれます。雨音も抑えられるので、雨の日でも快適に過ごせるのも大きな魅力です。
また、断熱材が屋根材と一体化しているので費用は少し高くなりますが、作業工程は他の屋根材と同様の為それよって工事期間が長くなることはありません。断熱効果を得たい場合は是非断熱材付きの屋根材をご検討して見てください。
プラン紹介
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